またまた乗り遅れ気味の話題ですが、OKWaveでこんな質問がありました。
http://okwave.jp/qa2865151.html


・ある男性(Aさん)と、質問者のZさんは、mixiのOFFで知り合い、そのままマイミクになりました。
・Aさんとマイミクになってから、Zさんのどんな話題の日記にでもAさんが(こじつけでも)絡んでくるようになりました。
・ZさんはAさんのマイミクを外したくはないですが、外さざるを得ないか悩んでいます。
・どうしたらよいでしょうか?


mixiのどんな内容の日記でも、何とか絡もうとしてくる男性と、それを鬱陶しいと感じる女性の話。
まあ、よくある話なのですが、堂々質問をする人が現れるまで、と今まで我慢していた人も少なからずいるのではないか…と思っています。
ある程度ネットに慣れた人だと、「マイミク切って、アクセス禁止」という発想に陥りがちなのですが、それをやってしまうと、後味が悪い感じもします。
当然のことながら、Aさんには悪気はない(と思われる)ので余計に厄介です。
悪気がないだけに、申し訳なくなって我慢してしまう、それでも我慢できなきなってmixiというもの自体がイヤになってきます。

mixiには、有名人もたくさん参加しています。
芸能人、歌手、漫画家、小説家、コメンテーターなどなど。avexの松浦社長や元オウム真理教の上祐史浩氏も参加していたという話も聞きます。
そんな有名人とも、mixiを介して近づくことができるのですが、やはり「もっと親しくなりたい」と思ってしまうのでしょう。
そこでマイミクを申し込んだり、日記には全てコメントを残したりとアピールをしたりしますが、そのアピールが逆に「鬱陶しい」と思われてしまいます。

今回の場合は、Aさんは内心「Zさんの日記に書き込みをしないと、Zさんに嫌われてしまうのではないか」と思っているのでしょう。
そこで、Aさんはどんな日記にでも絡もうと努力するのですが、結果的にZさんには悪い印象ばかり与えてしまいます。
コメディードラマで、合コンでもてようとして張り切るけれども逆効果にしかなっていない男性の姿がかぶります。
Aさんがもうちょっと周りの空気を読める人ならば良いのですが、でもこのAさんみたいな人はかなりいるようで、自分も結構な確率でそんな人と遭遇してきました。
そんな、相手のことを考えずに強引にmixiに絡んでくるような人のことを『押しミク』と定義してみましょう。


『押しミク』とはどうして過剰に交流を求めてしてしまうのでしょうか。
以前、『mixi疲れ』の話を書いたときに詳しく書きましたが、『押しミク』の人の中では変な暗黙のルールがあると思っている方がいるようです。


ミクシィユーザーに課せられた5つの暗黙のルール

・マイミクの日記は全て巡回し、定期的にコメントを残さなければならない
・自分の日記にコメントがついたら、必ずレスをつけなければならない
・マイミクのマイミクとは仲良くしなければならない
・オナニー日記をスルーしてはならない
・本当のことを書いてはならない(本音を吐露してはならない)


もちろん、こんなルールなどありませんし、守る必要もないのですが、mixi初心者にとっては「交流しなければいけない」「どんどんマイミクを増やさないといけない」という、見えない強迫観念に駆られてしまうのでしょうか。
では、どうしてこんなルールが生まれたりするのでしょうか。


数字に拘る人は、「自分はまだマイミク○人なのに、他の人は100人もいる」とか感じてしまうのでしょう。
アクセス数やキリ番報告機能があって、自分もたくさんのアクセスを稼ごうと思うのでしょうか。
特に、同時期にmixiに入会した人がいたとして、その人と自分との差がわかってしまうと、悔しいと思ってしまうのでしょう。
しかし、どんなに頑張っても、id=1のmixi笠原社長に勝てる人なんてまずいないでしょう。
mixiはある意味「個人で閉鎖された空間」でもあるので、他人が見えなくなってしまうのかもしれません。


また、mixiの特徴として、「日記を書くとマイミクに新着日記を通知できる」機能があります。
新着日記が上がっていると、ついつい日記が見たくなります。
そこで、アクセス増加や注目を浴びたいために毎日たくさんの日記を書く人が現れるわけですが、面白い日記なんてそう量産できるものではありません。
内容が薄くても、アクセスアップのために日記を書き続けようとしたりします。
しかし、「腹減った」とか「だるーい」だけのような、内容の薄い日記や、「○○さんと飲んできた」など、内輪の日記だと、その日記を見た人はなかなか絡みづらかったりします。
それでも、「日記を書いたらコメントをくれるものだ」と信じきっちゃっているのが『押しミク』です。

さらに、相手の日記には「書き込みをしなければいけない」とも考えてしまいます。
相手と日記を介して交流をすることで、より相手と親しくなっていると感じるのでしょうか。
また、相手からのレスポンスを期待しているのでしょうか。

そして、mixiでは相手のログイン時間がわかってしまいます。
これは諸刃の剣のところがあって、悪いように捉えてしまうと「この人はこの時間にログインしているのに自分のところを見てくれない」と半ば被害妄想のような感覚に陥ったりしてしまいます。
「自分の日記を見てくれているのに書き込んでくれない(『読み逃げ』)」とか、「自分には書き込みをしてくれないのに、他の人には書き込みをしている…」など、『押しミク』は自己中心的な妄想を働かせて個人中傷に走ったりしてしまいます。


そんな『押しミク』が、ある特定のマイミクから、足跡もコメントもくれなくなったとして、その相手のことを『無視ミク』と定義します。
『押しミク』から日記に書き込みがあっても、足跡を残しても、一切無視をして相手にしないで関わらない。
そういう態度を意図的に取る『無視ミク』もいるでしょう。
もちろん、mixiにログインする頻度が極端に少ない人はたくさんいますし、mixiにログインして、新着メッセージがあるかどうかだけを確認しているだけの人や、携帯電話で閲覧しているのであまり巡回できない人も多々いるので、一概に決め付けることは出来ませんが、徹底的に無視されることで『押しミク』が勝手に人を『無視ミク』だと疑ってしまい、好意から悪意に変わり、相手を叩いてしまうのでしょう。


この「無視し続ける態度」というのは、ある一方で仕方ない部分があると思います。
『無視ミク』と非難された側の気持ちは、こんなところではないでしょうか。

『mixi疲れ』の時に、自分が下記のように書いています。

> 電子のデータってモノは非常に便利なようで困ったもので、0か1の情報しかない。つまり、「好き」か「嫌い」かのどちらかしか認めないってことです。
> 日本人が非常に好む「どちらでもない」という曖昧さは、mixiの上では表現しづらいのです。

この曖昧さを表現するために、『無視し続ける』という態度をとる場合があるのでしょう。
尤も、「単に忙しいだけ」の場合が多く、『押しミク』側の勝手な思いこみの場合が大半だと思いますが…


mixiというところは、人間交流関係を記号化、簡潔なシステム化していることもあって、便利な反面、足跡履歴や最終ログイン時間など、普段は知らなくてもいいような、どうでもいい情報に振り回され、いらぬ欺瞞やストレスを抱えがちです。
一般社会でストレスを抱えているのに、mixiという「ネットで交流するための道具」でストレスをさらに抱えるというのは本当ばかげたことです。
日記をマイミクのみにするとか、マイミクを無条件で許可しないなど、自分の許容量に応じていかなければいけないと思います。

現実の人間関係でも、つきまといすぎると「ストーカー」になってしまいますが、mixiでも接し方によっては「気持ち悪い」と感じてしまうラインは誰でもあると思います。
しかし、ネットだとなぜかその気持ち悪いラインを読めない人が多いような気がします。
(ネットでの距離感が読めない人に限って、現実ではまともだったりしますし…)
これはネットという場所を介すと、何気ないことでも親しく感じてしまうことも影響しているのでしょうか?


「全ての人と仲良くする」なんて無理な話です。
絶対に「相容れない人」は現れます。
そんな人との対応を我慢するのも、拒絶することもできるので、ちゃんと人と人との付き合いを、もう一歩下がった点から見てみるのも必要なことだと思います。

「mixiという道具に使われる人間」なんて、本末転倒ですから。

※書きなぐっているところもあるので、校正が必要かもしれません。
 いろいろとご意見いただけると、嬉しいです。

◆関連日記
『mixi疲れ』…義務化するコミュニケーション
mixi読み逃げ禁止! だそうで。


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