◇ 新世紀人類補缶計画 ◇



 1996年。日本中をダメにした虜にしたアニメがあった。
 私の高校時代に放映されていたのであるが、幸いにも残念にも、テレビ局の陰謀都合で見ることが叶わなかった。
 それでも、数々の友人・知人がこのアニメに洗脳影響されてゆく様を遠巻きに見てきた。

 数々の伝説を打ち立てたこのアニメも今ではすっかり下火になってしまっていたが……。
 富山にひっそりと存在する同人サークル「ぶる〜まうんてん」にて、ある封印が開かれようとしていた。

 封印の名は…… 「人類補缶計画」。

  ◇ 今回の被験者 ◇
 ・船木屋  (イメージ:九品仏大志)
 ・猫柳急須  (イメージ:千堂和樹)
 ・あかり姉さん  (イメージ:高瀬瑞希)

  ◇ 試食 ◇

人類補缶計画
 事の発端は、数日前にさかのぼる。
 とある掲示板で、こんなやりとりがありました。

◇船木屋
>>「エヴァ缶」
> そういえば勇者王さんがエヴァ缶を大量に持っていましたよね?
> もし産業廃棄物とかでいらんと言われるならちょっと欲しいかも。
> 私だったらとりあえずデジカメで写真撮りまくってHPのネタにしてしまうかも(この発想がどうかと)
> とりあえず1口飲んでレビュー、とかやってしまいかねません(笑)

◇勇者王さん
>>エヴァ缶
> まだうちにあります。6本パックになったまま……。
> 綾波とアスカばっかりですが。
> よろしければ差し上げます。その旨、メール下さればお送りしましょう。
> でも絶対に飲まないでくださいね(笑)。

 というわけで数日後、無事届いたので早速缶を調べてみる……。
 アスカとバカシンジしかないJAN?
アスカ缶
> 綾波とアスカばっかりですが。
> 綾波とアスカばっかりですが。
> 綾波とアスカばっかりですが。
> 綾波とアスカばっかりですが。
> 綾波とアスカばっかりですが。

 綾波が欲しかったDeath。


 「……というワケで、手に入れてきたのだよマイフレンド」
 「うげふーん」
 「こんなの飲んだらお腹壊しちゃうよ〜」
 そんな会話があったりなかったり。冷静に缶のレビューとかをするが、まず驚いたのが外装まで補完されていたという点。素晴らしい。缶の状態もかなり良く、多少底の部分がうっすらと錆びていたけれどもほとんど気が付かない程度。むしろ錆びるのは自然の摂理と考えるとかなり保存状態は最高の部類にはいるのでは、と。
 マ・クベ的に言うならば「これは良い物だ」になるのかもしれないが。そんな物が6本揃っているというのは素晴らしいの一言です。
 さて、賞味期限は期待通り980926と描かれている。奇しくも当サイトがオープンする1日前にコーヒーとしての寿命を終えたようだ。つまりこの缶は3年もの間、危険なまま寝かされていたのであろう。私だけ期待が高まる。
こーひー
 では、ついに試飲である。早速コップに入れて臭いを楽しむ。
 マックスコーヒー?と思ってしまったが、私自身、UCCコーヒーをここ数年飲んだ覚えがないため、普通にしか感じない。みょーさんや姉さんがもう露骨にイヤそうな顔をしていたのだが、とりあえず最初に飲む。
普通?
 いあ、全然普通でした。缶詰とか、砂糖漬けにすると賞味期限が飛躍的に延びるって奴でしょうか。姉さん曰く、缶コーヒーには角砂糖5個分もの砂糖が入っているらしい。それなら防腐の面については納得できる。ちなみに缶を振らずにコップに注いだため、沈殿物も期待したのだけど一切ありませんでした。
 とりあえず飲めると分かったので、そのまま全部飲もうとしたら姉さんに止められました。残念。

 どうやら、3年程度ではN2爆雷のようにはならないらしいです。
 昔、ちょっとした偶然で9年モノのコカコーラを飲んだ時の方がよほど破壊力がありました。

 2001年。人類補缶計画によるセカンドインパクトは、不発に終わってしまったようです。






 これを書いているときに、ある名言を思い出しましたのでここに抜粋します。

国防挺身隊

 日本人なら国産品を飲まんかぁ!  (國防挺身隊隊長)
 うむ。国産品はいいものだ。

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