毒 | 々 | コ | ラ | ム |
◇ 鯉のバカ騒ぎ ◇
◇ 今回の被験者 ◇
・船木屋 (女子高生とか、好きだからー)
・あかり姉さん (リミッター解除)
◇ 実験開始 ◇
さて、餌付け、と言っても何でもできるワケでもない。
動物園の場合は原則餌付け禁止のため、今回のターゲットは鯉。
鯉と言えばその辺の公園の池にもいる可能性も高いので、比較的難易度は低めだろう。
そう考えた我々は鯉のいるスポットをいくつかに絞ることにした。
場所も決まったことだし、次に大事なものは餌である。
まず100円でどれだけの量が買えるか、現地で調査してみたところ……
たった30粒である。
2人でちまちまと蒔いていたけど、当然ながらすぐなくなってしまいました。
あまりにもムカついたので500円分ぐらい購入して、つい蒔きまくってしまった。
つまるところ、我々は観光地の戦略にまんまとハマってしまったのである。
まんまとしてやられた我々。ただ、このまま引き下がるのは面白くない。
というワケで、今度は餌持参でリベンジを仕掛けることにした。
とりあえず安くて量が多い餌はないかとホームセンターを4軒ほどしてついに見つけた秘密兵器。
1袋5kgで698円という、超特価品だ。
これぞまさしく、秘密兵器の名を冠するに相応しい。これを持っていざリベンジを仕掛けることにしよう。
いや、この餌を見つけて買った瞬間、もう一度リベンジということで早速鯉にめがけて秘密兵器を投入してしまったのは秘密。
そのため写真では鯉の餌が使いかけになっているのはご了承いただきたい。
改めて別の日。
土日だとどうしても混み合うことや、もしかして管理人に見つかる可能性もある。
夜は人はいないが写真の撮影が出来ない。
というワケで狙い目は平日の、しかも観光客も来そうもない午後3時過ぎにすることにした。
カメラも持った。夕立の心配もなし。おいらも姉さんもフリーな時間。個人的に絶好とおぼしき時間帯にいざ突入。
そこには相変わらず鯉がのほほんと泳いでいた。辺りに人はいない。
やるのは今だ!とばかりにスーパーの買い物袋一杯に詰めた餌を手に、池に向かうことにした。
まず1粒を投げる。するとお腹を空かせた鯉が早速餌を食べる。食欲は充分だ。
それを確認した我々はついに行動に出た。
おもむろに一握りの鯉の餌を一面にぶちまける。するとあっという間に鯉が群がり、我先にと食べ始める。まさにその光景は修羅地獄と言ってもいいだろう。
飛び跳ねる鯉、暴れる鯉、こんなにいたのかと言いたくなるような鯉の数。そして、その鯉の群を充分迎撃できるだけの餌。片手一杯に掴んでは投げ、掴んでは投げても一向に減らない餌。まさに武田の騎馬軍団に襲いかかる織田の鉄砲。あのお方のように言うならば、「あと10年は戦える」。それぐらい餌が多かった。
しかし、いくら飽きたからと言って袋ごと全部という最終手段は採れない。もし食べ残しの餌が腐って……という事が起こると怖いので、ある程度で止めておかなければいけない。
もし餌が残っていればまた楽しめるし。
プチ支配者になりたい人は一度おためしあれ。極上の優越感に浸ることが出来るぞ。
あ、そうそう。言い忘れたけど鯉の餌って臭いから気を付けてね。マジで。
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