男鹿駅。

男鹿駅に到着すると、事前に男鹿市観光協会に手配してもらった観光タクシーが既に待機していました。
本日の予定では、タクシーに乗って男鹿半島を観光し、海沿いを走ってもらって沈む夕日を眺める2時間コースの予定でしたが、あいにくの雨なので日没は望めそうもありません。
今更キャンセル…というワケにもいかないので、予定通り男鹿半島の海沿いをぐるっと走ってもらうことにしました。

タクシーの運転手さんは思いっきり秋田弁…というか男鹿弁ばりばりで、正直1/3ぐらい聞き取れないことも。
そのせいでちょっとしたトラブルに巻き込まれもしたのですが、それはまた後の話。

まずは船川港という大きな港を通ったのですが、ここは漁業よりも工業用製品のための港だそうで、かつては男鹿半島で原油が産出したことから石油備蓄基地の機能もあるとか。
他にも風力発電の風車があったりと、漁港とはちょっと違う雰囲気でした。


男鹿半島の海。

日本海はどんよりと厚い雲で覆われ、そして風もあって波が高くなっていました。
雨の方は幸いにも止んできたのですが、ちょっと風が強めです。
男鹿半島は日本海の荒波によって、まるでリアス式海岸のように岩や断崖絶壁が多く存在しています。
また砂浜の箇所もほとんどなく、釣りや潮干狩りなどはできるけれども海水浴には不向きだとか。


ゴジラ岩。

そして潮瀬崎というところに本日の目的地「ゴジラ岩」がありました。
別の岩の影に隠れているため道路沿いでは見ることが出来ず、一旦車から降りてしばらく歩くと見ることが出来ます。
大きな口と背中のごつごつした風貌がまさしくゴジラです。
晴れていたら夕日が見れる時間でしたが、残念ながら曇っていたので普通にゴジラ岩としての見学になってしまいました。


男鹿半島は崖が多い。

さらにタクシーはどんどん進み、門前漁港の先からどんどん山を登ってゆきます。
男鹿半島は元々大きな島だったのが、年月を経て本州の河川からはき出された土砂によって陸地が繋がり、このような半島になったそうです。
そのため男鹿半島の先端に行くほどどんどん標高が高くなって行くようです。

このあたりまで来た時点でだいたい1時間が経過し、もうだいたい見るべきものは見たのかなと思っていたのですが、おいら達が東京から来たということもあり、タクシーの運転手さんもややサービスしてくれます。
「××××も行かないか?」と言われたけれども地名もよくわからない…
とりあえず「はい」と適当に相づちを打っていました。


なまはげ像。

運転手さんに任せるまま着いたのは「金ヶ崎温泉」。
このあたりからなまはげ観光のメッカだそうで、ところどころなまはげの大きな像が立っていてライトアップもされていました。
続いて「男鹿水族館GAO」という男鹿半島の観光客がだいたい訪れるという水族館を通過し、「八望台」というところで男鹿半島にある沼、一ノ目潟と二ノ目潟を観光できるそうです。
せっかくなのでこちらに案内してもらい、展望台を登っていたところ…
突然の大雨とすぐ近くに雷が落ちてきました。

唖然うわ、展望台のてっぺんまで登っていたらやばかったわ…

雷が鳴り始めたので観光はもう無理だと判断したのですが、タクシーの運転手さんのサービスはまだまだ。
おいらが秋田弁がわからないので「はい」「はい」と言っていたこともあるけれども、そのまま続いて入道崎灯台にも連れて行ってくれました。

男鹿半島の最北端にある入道崎灯台。
白と黒のしましま模様の灯台で面白いデザインです。
せっかくなので車から降りたかったけれどもあたりはすっかり真っ暗で、しかも暴風と雷が鳴り響くため今回は断念。
そのまま男鹿駅まで送ってもらうことにしました。

しかしここまで1時間半も掛かっているので、あと30分で帰れるのかしら…と思っていたら男鹿半島の中央部にバイパスがあるんですね。
暴風雨の中、そのバイパスをタクシーはひた走り、男鹿駅まで戻ってきました。
そして時間はちょうど2時間。まさにプロの仕事でした。

もっといい天気の時に、そしてもっと早い時間帯に来ていたらもっと観光が出来たのかもしれませんが、個人的には今回のようなコンディションでも十分楽しめました。
他にも温泉やなまはげ伝承館などもあるそうなので、また改めて訪れてみたいですね!

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