米沢の松が岬公園(上杉神社)を堪能した後は、山形線沿線から離れ、国道121号線沿いに走ります。
昨日じっくりと散策した山形県を抜け、福島県に入ります。

米沢市から大峠を越えて着いたのは福島県喜多方市。
喜多方、といってもラーメンで有名なところはもっと先で、このあたりは熱塩加納村と呼ばれていたあたりになります。
その熱塩加納村には熱塩温泉があるのですが、その温泉街の近くに小さな鉄道記念館がありました。


日中線記念館。

訪れたのは日中線記念館です。
喜多方駅から熱塩駅までを結んでいた国鉄日中線の終点です。
ちなみに路線の名前は大峠近くにある日中温泉や日中ダムのあるあたりの日中地域に由来しています。
実はこの日中線記念館に来たのは今回が2度目。
前回はバスで熱塩温泉に来た際、たまたま宿の人に教えてもらって訪れました。
当時はそこまで鉄道に詳しくなかったけれど、今見たらまた印象が変わるのでしょうか。


綺麗になってるかも。

前回訪れたのは2007年。
その時と何かが違うかな…と思っていたら、前よりもはるかに綺麗になっていました。
以前は入る前に申請しないと鍵が開いていないため、中は結構蒸し暑かったりした記念館ですが、現在は開放的で待合室でのんびりすることもできるようになっていました。
なによりもコーヒーの販売があったのは驚きました。

唖然すごい、いい感じに活用されている…

お客さんはおいら達だけでなく、ぼちぼちと寄る人が来ているよう。
福島県のはずれの、小さな鉄道遺産ですが朽ちることなく愛されているのは良いことですね。


さようなら日中線ヘッドマーク。

展示物は依然訪れたときと大きな変化はなく、さようなら日中線運転の時のヘッドマークや駅名標、当時の写真などが多く展示されていました。
前はただ眺めるだけでしたが、今見ると「なるほど…」とこれが何かわかるのが面白いです。


いろんな展示物が。

鉄道の用品を見てわかるのはおいらだけでなくあかり姉さんも同じです。
タブレットを見ては「タブレットってこんなに大きいのか!」とか呟いていたり。
展示室も埃っぽくなく、快適な感じで適度に掃除されているのがわかります。


熱塩駅駅名標。

展示室の外に出ると、かつてのホームと駅名標がありました。
木製の駅名標もいまだ現役。
約10年経ったからなのか、やや痛みが見られますがそれでもまだまだ綺麗な姿を保っています。


静態保存されているラッセル車キ287。

奥には除雪ラッセル車キ287と客車が静態保存されていました。
大きな屋根で守られて静態保存されているラッセル車。
ちなみにポケモンGOのジムになっていたので、ここを訪れたついでにポケモンGO…というのもありかもしれません。


いい駅舎でした。

約10年ぶりの再訪でしたが、やはりよい記念館でした。
元々ひっそりとした記念館だったので開いていないか心配でしたが、そんな心配は杞憂でした。
現在は米沢~熱塩温泉を結ぶバスもなくなり、公共交通機関で今回のようなルートを使うのは困難になってしまいましたが、また来れる機会があれば来たい…
そう思ったおいら達でした。

※日中線記念館

住所:福島県喜多方市熱塩加納町熱塩字北平田甲347-2
TEL:0241-36-2117


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福島・山形紀行(日中線記念館篇)



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