| 毒 | 々 | コ | ラ | ム | 
◇ 新世紀人類補缶計画2 ◇
◇ 〜そして伝説へ〜 ◇
  ◇ 今回の被験者 ◇
 ・船木屋紫一  (ブルマの世界の秋葉原)
 ・魔道士エイボン  (眼鏡&褐色少女スキー)
 ・Fake-box  (たたかうサラリーマン)
  ◇ 試飲 ◇

 事の発端は、数日前にさかのぼる。
◇勇者王さん
>なんということか、知人からUCCコーヒー〈エヴァンゲリオン缶〉を6本、
>譲り受けてしまいました(爆)。
>今更!
>もしよろしければ差し上げますが、如何でしょう?
>缶のイラストは「シンジ」「レイ」「アスカ」「ミサト」「カヲル」「5人集合」
>となっています。今度は間違いありません(汗)。
>なんで〈エヴァ缶〉に縁があるのが不思議です。いやまぁ、知人が捨てるというのに
>「もったいない」と云ってしまう私が悪いのですが……。
>もう新婚家庭を持っておられる船木屋さんに押しつけてしまうのは御迷惑でしょうか?
 また勇者王さんからかよ!と思った方は多いかもしれない。
 それでもこうして再び入手することになったとなると、おいらもエヴァ缶に何かしらの縁があるのかもしれない。
 しかもなにげに今回こそは全部揃ってます!となっているところが申し訳ない。
 確かに綾波缶が欲しかったのですけど。
 今回の缶も前回同様、状態もかなり良く、さらには錆もない。じっくり見るとわずかな錆はあるものの、今回もかなりの保存状態の良い缶が来たようだ。
 そんな缶を入手してくる勇者王さんはなんつーコネを持ってるんだと思いたくなってしまうが、こんな素晴らしいモノはそう滅多にはお目にかかれない。
 さて、賞味期限は当然賞味期限切れで、980803と書かれている。前回飲んだ缶が980926だったため、前回よりも古い缶が登場してしまったことになる。
 それでも、缶の外見の綺麗さと、興味津々だったこともあってか、誰もが危機感を覚えることはなかった。

 これから試飲といきたいところである。
 しかし、全種類のエヴァ缶が目の前にある。ここで始まることは……
 どの缶を開けるかという、とても重要な問題が控えている。
 3人での検討の結果、前回さんざん見飽きた惣流・アスカ・ラングレー缶(通称:アスカ缶)に決定。
 早速缶を開けてみると……
 乳脂肪分が分離しているようで、コーヒーの上部分にうっすらと白い膜が見える。写真には写らないのが残念だが、これは素人目で見たってヤバい感じがぷんぷんする。
 それでも口に含んでみる3人。
 「むッ!」
 まず、エイボンさんから声が上がった。そしてFake-boxさんからも同様の声が。
 口に入れた瞬間、舌が痺れるような感じがするという。
 実際、おいらも飲んでみたところ、そのような感触はなかったものの、妙に甘ったるい味が。
 いくら常温保管とは言え、コーヒーの味ではないのは確実にわかる。
 言うなれば……思いっきり濃くしたミロという感じだけど、エイボンさん曰く溶かしたチョコレートっぽいと言っていることから、だいたいそういう感じの味だと皆が感じているらしい。
 少なくとも、UCCコーヒーの味ではないのは全員の一致した意見だ。
 さすがに賞味期限切れ5年もすると、外装は問題はなくとも中身はヤバいことになってしまっているようだ。
 前回の時もおいらが「若干甘かった」と発言してはいるので、その時からヤバかった可能性も否定できないが、今回は状況的にも危険な可能性の方が高いと判断。あえなく断念することに。
 でも止めなかったら全部飲んでたぐらいで、決して不味いわけではない。
 今回の挑戦、5年程度ではN2爆雷のようにまでは破壊力はないモノの、じわじわと危険度が増してきているのは否めない。
 2003年。人類補缶計画によるサードインパクトは、微妙に発火したようだ。
 そして……エヴァ缶は伝説になった(たぶん)。

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