◇ げぇむさいえんす ◇



あかり姉さん 毎度毎度、ステキなゲームを取り上げているこの「げぇむさいえんす」。
今回も面白いゲームを取り上げてゆきましょう〜。
船木屋 なんだか、毎回出だしが同じだよね。何か気の利いたような方法はないのかな?
あかり姉さん むー。それは難しいですよー。
じゃあ、どうすればいいんですか?
船木屋 じゃあ、いつもよりエロエロでやってみようか。
あかり姉さん そこのお兄さん、よってらっしゃ〜い♪ お姉さんが楽しくゲームを教えてア・ゲ・ル♪
船木屋 ……。
さて、さっさとゲームの紹介をはじめようか。
あかり姉さん あっ、ひどーーーいっ!

タイトル画面

クリムゾン3
発売元:XTAL SOFT
対応機種:PC-8801

あかり姉さん PC-8801ってゲーム機は知らないですけど、また新型ハードなんですか?
それにしては画面とか殺風景ですね。
船木屋 こらこら、タイムスタンプの1990年を見落として欲しく無いなぁ。前にPC-9801の説明をちょっとやったと思うけどあれよりも古いマシーンだ。
ちなみにゲーム機じゃなくてパソコンだけどね。
あかり姉さん なんでまたそんな古いゲームを取り上げるんですか?
船木屋 この「げぇむさいえんす」のそもそもの始まりは古いゲームを訪ねて新しきを知る。温故知新の精神で紹介しているんだ。
あかり姉さん じゃあ、前回のあずまんが大王って……?
船木屋 まぁ、たまにはそういうこともある。
気を取り直して、ゲームの紹介をしてゆこう。

画面 イベント

あかり姉さん 見た感じ、普通のRPGですね〜。ドラクエみたいな感じ。
船木屋 そうだね。ドラクエやファイナルファンタジーがファミコンでブームだった頃、パソコンの方ではクリムゾンというゲームがブームになっていたんだ。
今回取り上げるのはその第3作目だ。
あかり姉さん 3作も続編が作られると言うことはそれだけ人気だったんですね。
見た感じ、かなり出来も良さそうですし。
船木屋 そうだねぇ。グラフィックも結構緻密に描かれているので、とても楽しく遊べるぞ。
PC-8801というと色も16色、サウンドも現在とは比べモノにならないぐらい劣る装備しかないというのに、現在でも通用しかねないぐらいのクオリティを誇っている。
あかり姉さん すごいですね〜。
船木屋 今のようにポリゴンだムービーだ主題歌だなんてものはないけども、ゲームとしての面白さは充分凝縮されていると思う。
ただ……
あかり姉さん ただ、なんですか?
船木屋 ただ、この頃のゲームって情報量が少ないことが多いので次何処に行けばいいか判らなくなることはあるけども。もしくはイベント連発の一本道ストーリーのどちらかだな。
あかり姉さん でも、それって今も大して変わってないと思うんですけど……
船木屋 ぐふっ。

裸の女が…… はぁはぁ

船木屋 さっきも語ったとおり、このゲームはとてもグラフィックが綺麗なのだよ。
あかり姉さん って、どうして女性モンスターばかり選ぶんですか??
船木屋 よいではないかよいではないか。無骨な戦士や骸骨オバケなんか出しても萌えないんだから、やっぱりエロエロのモンスターの方がよいだろう。
このぐらいのモンスターなら、スーパーファミコンでも大丈夫のようだしな。
あかり姉さん むぅ〜
船木屋 ちなみに戦闘にはある法則があって、今のRPGでは当たり前の「素早さ」の概念が無く、こちら側が全て攻撃をしてから敵が攻撃をしてくる方式を採っている。そのため、それに応じた戦略が必要になってくるのだが、この場合、どのような対策を取るべきか姉さんはわかる?
あかり姉さん えーー? 普通と一緒じゃないんですか?
船木屋 確かに一緒なんだけど、不意打ちを食らわない限りは必ずこちら側から攻撃できるので、攻撃力重視で結構進むことが出来る。特にこのゲームは敵があまりお金を持っていないので武器を買うのが精一杯、ということがよくあるしな。
あかり姉さん ふむー。
船木屋 次に、このクリムゾン3がドラクエやFFより凄い機能もあったりするので、それを紹介しよう。

潜水艇だー

船木屋 このクリムゾン3、2つの大陸を行き来して仲間を増やしたりいろいろなアイテムを揃えたりイベントをこなしてゆくのだけど、とにかく豊富なダンジョン数には驚かされるばかりだ。よくもまぁフロッピーディスクにここまで入っていると思ってしまうほどに。
あかり姉さん そうですね〜。
オープニング用のディスクにゲームシステムディスク、あとはシナリオディスクが2枚だけですからね〜。容量を考えるとやはり凄いですね。
船木屋 うむ。さらに驚かされたのは潜水艇の存在だ。
潜水艇というとFF3のイメージが大きいのだけど、これがまた潜水艇という機能を利用した嫌らしいぐらいのマップがあったりするんだけどね。
あかり姉さん 潜水艇を使って潜って、地上を歩いてまた潜る……って奴ですね。
船木屋 そうそう。
とにかくこのゲームが難解なのは無駄にダンジョンが長いのもある。何度かプレイすれば道を覚えるので大丈夫だろうけど、とにかく大回りを要求されることが多く、もう一度同じダンジョンに行きたいとは思わせない造りをしている。
あかり姉さん うわ〜、それはダメですね。
船木屋 しかし、画期的なアイテムがあるのでそれを使えば何とかなるんだ。
そのアイテムとは、これだ。

最凶ワープアイテム

船木屋 シグナスワープペガサスワープというアイテムがあるのだが、これを使用するとセットした場所にワープできる代物だ。つまり、ダンジョンの奥深くでパーティーのHPが危険になったとき、これをセットして町に戻れば、回復してからまた同じ所から再挑戦する事が可能だ。
あかり姉さん それは便利すぎるアイテムですね〜。
船木屋 そうそう。だからボス直前でセットして回復してから挑戦できることになるのだが、こういう何でもありの状態でもゲームバランスが破綻しないのは単に難しいと言うべきなのか、ボスが強いだけなのか……。
あかり姉さん たぶんワープを使いまくることを前提としてゲームが作られているんでしょうね。だからダンジョンもやたら広かったりするのかも。
船木屋 なんだかその説は正しいような気がしてきた……。

ええ写真 あの写真 きわどい写真

船木屋 ちなみに、このゲームにはなぜか変なアイテムが存在するぞ。
あかり姉さん わーー、えろえろだ〜。
船木屋 このゲームではなかなかお金が貯まらないと先ほど説明したが、超高額でこのような写真を売っている闇業者がいるワケだが、購入するとエロエロな写真を拝むことが出来るぞ。
あかり姉さん むはー
船木屋 でも序盤から売っていたりするので、強力な武器や防具よりも写真を買ってしまって後から後悔するようなことは、男として当然だと思うのだが。
あかり姉さん ちょっとそれは……、一応ゲーム終盤ではお金も余ってくると思いますし。
船木屋 いや、欲しいと思ったアイテムが出たらすぐさま購入するのが(おとこ)と呼ぶべきではないのかね?
この写真があれば後になってやる気が……
あかり姉さん 出ません出ません。
船木屋 ゲームとして面白く、またエロエロ要素もあるのでお奨めではあるがやはり知名度が低かったのが残念なところか。スーパーファミコンあたりでリメイクして欲しかったなぁ、と個人的に思ってしまうゲームだね。
あかり姉さん エロは別になくても良いと思うんだけど……
船木屋 何を言う。エロこそ活動の糧、生物としての欲求なのだぞ!!!
今までの「げぇむさいえんす」で勉強したと思ったのだが……再教育だな。(キュピーン)
あかり姉さん いや〜〜っ!!
え、久しぶりにこのオチですか〜?

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