◇ 特産アイスクリーム・通 ◇
新年あけましておめでとうございます。
地元に戻った船木屋&あかり姉さんだが、またまた面白いアイスクリームを発見した。
特に最近、叫ばれている言葉は「地産地消」。地元で取れた農作物を地元で消費しよう、というものだ。つまるところ、米に始まり、牛乳や大豆などと言ったものまで出来る限り地元の物を食べようという意識だ。
地酒やケーキ、アイスクリームなどの形でよく販売されているようで、早速新しい種類のアイスクリームが登場していた。
しかし、今回も一抹の不安がよぎりそうな、そんなアイスが目に付いた。

今回購入したのはアップルミントアイスクリーム。これはさほど怖くはないだろう、とあかり姉さんと2人、特に危機感もなく手に取った。しかし、価格が1個350円というのはいかがなものかと。ハーゲンダッツやサーティワンアイスクリームでもここまで高くはない。もう、「地産地消」を旗印に土産屋価格なのではないかと思いたくなる。たとえ売れなくてもアイスクリームなら賞味期限はかなり長いので……という考えはあるかどうかはわからないが。
それはさておき、買ったからには早速食べないといけない。アイスクリームというものはかくも溶けやすいものかと。
アップルミント味、という名前どおり、味としては普通のりんご味。特筆して不味いワケでもなく、かと言って美味しいワケでもない。しかし、ただ1つ言えることは350円は高くないかということ。
珍しい味ではないだけに、ちょっともったいない気がしないでもないところ。

どうせ地元産アイスクリームと謳うからには、これぐらいのことはしてもらわないと面白くない。
県花・チューリップアイスクリームというのはいかにも、という感じがしてとてもよろしい。
船木屋はアイスクリームの他にも花びら煎餅やシュークリーム、大福などにチューリップを入れているのを見たことはあるが、ようやくアイスクリームにも、という感じでちょっと嬉しい。
アイスクリームの色は黄色っぽく、花びらというよりは球根からエキスを採ったのであろうか。花びらの場合だとしたら、赤や黄色、白や紫なんていった色が存在するため、赤っぽくなるのでは、という気持ちがしないでもないのだけど、それはそれとして食べることに。
食べてみると何といいますか、クルミみたいな味でほんのり甘くて美味しいです。
これはこれでなかなかいいんじゃないかなぁ、と思うような味でありました。
これぞ、特産アイスクリームではないかと、おいらとしては思うのですが。

ところで、ラベンダーと言うとどの地方を思い浮かべるだろうか。
十中八九、北海道ではないだろうか。さらに限定するとなると、富良野あたりがとても有名だと思う。
ここで「ラベンダーなら……」と言ってしまうと冒頭に地産地消の話題を出した意味がなくなってしまう。
しかし、香水や入浴剤などでよく使われているラベンダーのアイスクリームとはどんな味だろう。実を言うとチューリップやアップルミントよりもこのアイスクリームの味に期待していた。
早速食べると、口の中いっぱいに広がる便所の芳香剤の香り。
味よりも、まず匂いによって食欲が減退してしまう。
再度口に運ぶが、やっぱり匂いによって抵抗を感じ、結局食べることが出来なかった。
匂いに対してあるイメージのあるものは、どうしても固定観念を拭い切れないのかもしれない。
興味がある方、一度お試しあれ。

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