◇ 子供向けお菓子を大人が食う ◇
ねるねるねるね:メロン味 (88円)
ねるねるねるね:ぶどう味 (88円)
ねるねるねるね:ピーチプリン味 (88円)

ついに、我々は強敵と対峙することになった。最初に食べたフルーツソーダ味で既に充分なケミカルインパクトを頂戴しているため、味はだいたい予想が出来た。ただ、その味の具合がどの程度なのか、改めて検証してみたい。
先ほどはデジカメもなく、ただ黙々と作っただけだったが、今度は制作中に撮りまくり。とりあえず、実際にはピーチプリンを先に作り、後からソーダとぶどうを一緒に作ったが、今回は3つひっくるめてご紹介したい。なぜなら、作り方手順が同一であること等が挙げられるが詳しいことは後述する。
作り方をマニュアルで見ると、1の袋(写真では白色)の袋をまず丸い所に入れ、三角コーナーに水を一杯入れ、それを流し込む。白い粉が水に溶けて青くなるのは不気味としか言いようがないが……、しかしソーダ味だけは黄色に変色。怖い怖い。その辺はケミカル菓子と割り切り、次に進む。

次に、上の写真では赤い袋の粉を入れる。余談だが、7000円のデジカメは精度が悪く、30枚撮って半分ぐらい使えるモノがあれば充分という代物なので、定期的にパソコンにデータ転送する。そのため、今回は3種の作成中の写真が混ざっているが、それはご容赦いただきたい。
話を戻すが、2の袋を開け、丸の所に入れて混ぜるのだが、これまた白い粉。しかし、入れて混ぜる毎に色が変わるわ粘性が出てくるわでなかなか楽しい。とは言え、付属のプラスチックスプーンとケース、あまり強度的にはすぐれないため、また割れそうで怖かった。
ちなみに、メロンは黄色から緑に、ぶどうは青から紫に、ピーチプリンは桃色に、予想通りの変化をみせた。

次に、花形の所にシュガービーンズ(またかい)を入れれば完成……なのだが、ピーチプリン味だけは違った。なんと、粉末を花形の方に入れ、さらに三角コーナーに水を1杯入れろ、とのこと。とりあえずスプーンを一度洗い、粉を混ぜてみるが、なんだか見た感じ、粉っぽいプリンの臭いが。スプーンに付いたものをちょっと舐めるが、ざらっとしたプリン味。あまりに予想通りで対応に困る。
ここで一度報告するが、部屋の中はピーチプリンとメロンソーダとぶどうのケミカルな香りが漂っている。意外と芳香剤が多いのではないかと疑いたくもなるが……とりあえず3種類とも完成したので順番に試食するとしよう。もう、ここまで来ると思考能力も麻痺して、取っていたメモもだんだん狂乱に。これは危険だ。

さて、覚悟を決めて食べる。まずはメロン味。オーソドックスでいかにもメロンです、と自己主張しているだけあって、まだ許せる味。しかしシュガーを付けるとやっぱり減点。
次にぶどう味。これは安全かと思ったら、ブドウの味よりも酸味が強くて痛い味に仕上がっている。痛い、というのは文字通りで、酸味の強いファンタの炭酸なしと言った感じ。それに、はじける飴を付けて食べるのだから文字通りに痛い。何とかして欲しいです。
そしてピーチプリン味。これもオーソドックスなピーチの味で、まだ安全かと思ったのだが、付けて食べるべきプリンソースと味が合ってないのはどうかと。ピーチの甘みと、プリンの甘みが合わず、さらに言うならプリンソースのざらざら感がなんとも食欲を減退させてくれる。これで美味しいと言うのなら、カネボウの菓子制作者の舌がおかしいのか、それともヤバい物質が入っていて中毒でも起きたのか、どっちかだと思う。さらに言うならあのCMに、サブリミナル効果でも潜んでいるのか、とか勘ぐりたくもなるが……。さすが定番のケミカル菓子だけあって、期待は裏切らなかった。
しかし闘いはこれで全て終わりではなかった。遊びの神髄を次のページで披露しよう。

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