◇ カレーなる世界 ◇
「カレー粉があれば生きて行ける」とある傭兵が言った。
そんな話が雑誌で取り上げられ、それを見たいくつかのサイトでも紹介されたりもした。
つまり、カレーならばどんな食材であれ、大きな失敗はないのだという。
時は年2回のオタクの祭典とも言うべきコミックマーケット。
その時に、船木屋邸で泊まったメンバーによって、怪しげなカレーの試食会が行われようとしていた。
◇ 今回の被験者 ◇
・船木屋紫一 (トリビア20連発)
・あかり姉さん (犬を見せたら危険)
・猫柳急須 (だめ人間もどき)
・魔道士エイボン (眼鏡&褐色少女スキー)
◇ 試食 ◇

時はオタクの祭典まっただ中。
船木屋が東京に引っ越してきてから、コミケの会場から比較的アクセスが良い場所に住んでいる為、コミケ前線基地と言うか地方から来る方の宿泊施設となっているワケだが、「泊まると変なモノを食わされる」ということが判っている為か、誰も泊まりには来てくれなかった。
船木屋が何度も何度も口うるさく説得した結果、いつものみょ〜さんと、エイボンさんが宿泊することになった。
当然、デンジャラスな食材は準備万端なのは言うまでもない。
今回、船木屋が用意したカレーは次の4種類。
熊カレー、アザラシカレー、トドカレー、鹿カレー。
どれもこれも、普段は食べないような怪しげな肉を使っているので即座に判断は出来ない。
この機会にちょっと余談を。このサイトの視聴者から「怪しい食材をどこで手に入れてくるんだ」という質問が来たりするのだけど、ビレッジバンガードという「遊べる本屋」という店があって、そちらで入手することが出来る。
ちょっと話がそれるが、このビレッジバンガード、普通の本屋として見ても医学書やら刺青の本、ガロなどのアングラ・サブカルチャーの本を中心に揃えてある為そちらの面でもかなり面白い。さらに怪しい輸入商品やインテリアも加わって、独特の店の雰囲気を醸し出している。
店内の雰囲気も異様な為、好き嫌いが本当にはっきりと分かれてしまう本屋と言えよう。
さて、話は戻ってカレーに。
以前の無印良品のカレーの時のようにご飯がなくなってしまう可能性を想定し、まず3合のご飯を炊き上げたあと、全員の皿にまずご飯を盛る。そしてすぐに次の3合を炊くという、完全な布陣で臨むことにした。
また、このような毒企画の場合は、基本的に料理を作るのが船木屋、後片付けはあかり姉さんの担当になっている。
そして、ついに悪魔の缶を開封する時がやってきた。続きは次のページにて。

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