◇ ダブル豊年祭! −大縣神社篇− ◇



 日本には数々の不思議な祭りがある。
 丸太に乗って坂を下ったり、変なお面をつけて「悪い子はいないか」と家々を練り歩く祭りなど、その土地土地の郷土文化のためか、特殊な祭りが行われていることがある。
 また、日本は「八百万の神」がいるといわれ、崇める対象も地方によって異なっていることが多い。
 中には、五穀豊穣、子宝の神として生物の生殖器を祭るところもある。
 特に男性のシンボルを崇め、祀る祭りが全国にいくつかある。
 1つは、以前このサイトでも紹介をした神奈川県川崎市のかなまら祭り。
 1つは、新潟県で行われているほだれ祭り。
 そして、もう1つは愛知県犬山市、小牧市で行われる豊年祭である。

  ◇ 今回の被験者 ◇
 ・船木屋紫一  (トリビア20連発)
 ・あかり姉さん  (犬を見せたら危険)
 ・魔道士エイボン  (眼鏡&褐色少女スキー)
 ・江川悠木  (まだまだ未成年)

  ◇ 来訪 ◇

綺麗な駅舎です
 「ち○こ祭りの本場に行きたい
 そう、あかり姉さんが漏らしたのは1月頃のこと。
 川崎で行われているかなまら祭りもそれなりに凄いが、男性、女性のシンボルを祀る祭りで最も集客数を誇る豊年祭には一度でもいいから参加してみたいと思っていた。そう思っていてたらいつの間にか切符もホテルも予約して、準備万端で一路名古屋へ。
 名古屋駅で江川さんと合流し、地下鉄を乗り継いで名鉄小牧線で小牧まで向かう。小牧のホテルに荷物を預け、本日の目的地「楽田駅」に向かった。
 今日のメインイベントは大縣神社・姫の宮で行われる、女性のご神体を祭る豊年祭だ。

 船木屋も元々は田舎者なのだが、東京暮らしが長くなってくると、ある錯覚に陥ってしまうのだ。
 「電車は1本逃したところで大したことはない」。この考えがとても危険だ。
 名鉄小牧線は比較的列車が走っている路線であるものの、それでも15分に1本という割合で、おいらの電車に対する認識が甘かった。このため、待ち合わせの時間に10分ほど遅れてしまった。なんとも情けない。

 楽田駅でエイボンさんと合流。とあるサイトのレビューでは、楽田駅は木造の駅だった、ということで駅舎を見るのが楽しみとのことだが、見事に改装されていた。
 とは言え、あまり人が乗り降りしなさそうな駅にたくさんの人が降りるという光景は、いつ見ても不思議な光景に写る。それだけ豊年祭を見に来ている人がいるのだろうか。しかし、その割には人が少ない。もしかしたらもう始まってしまっているのだろうか。



棟方志功 怖いのぼり


 駅を降りて最初に我々が見たモノは……。


 なんじゃこりゃあ!!

 棟方志功が描いた絵は辛うじて許せるが、この悪夢を見そうなお多福はやめてくれ。
 エイボンさん曰く、このお多福の実物が車に乗って運ばれたというが、口の部分が女性のあそこ型をしているとか。
 見てみたいとは思うけど、ますます夢に出そうな気がしてならない。


お神輿ワショーイ 馬


 駅を出ると、既に祭りの行列は進んでいたようで、大縣神社方面には何やら騒がしい一団が見受けられた。早速追いかけよう、と思って早足で歩いていたところすぐに追いついてしまった
 神輿を担いだ男性の群れ、日本酒を振舞う男性の群れ、そして馬に乗ったおっさん……
 見たところ普通の行列で、女性の大事なところがこんにちは、というようなモノは見受けられなかった。期待している人から見るとやっぱり不満だが、普通の祭りだと見るとかなりの大盤振る舞いだ。
 おいら達は途中で貰った日本酒をちびちび飲みながら山道を上がってゆくと、そこにはたくさんの屋台があった。
 こんなときに限って酒を飲み干したところだったりするので、非常にタイミングが悪い。から揚げやもつ煮込み、焼き鳥の屋台を見るともう一杯飲みたくなる。しかし、こういう時に限って酒がなくなっているから残念な限り。タダで酒がのめるだけでも感謝しないと。

 なんだかんだで歩いていると祭りの行列を追い越してしまったので、そのまま大縣神社に入ってしまうことに。
 そして、神社前にあるお土産屋をのぞいてみたところ……



木彫りの…… イヤなとっくり


 なんじゃこりゃあ!!
 定番の飴はもちろん、さらにはいかがわしい土産品もたくさん売られていた。
 店の人に承諾を得て、店内の写真を撮らせてもらった。
 木彫りのマラはまだわかる。
 とっくりもわかる。
 それ以上のインパクトが、我々を待ち受けていた。



ギリシャな一品


 いらねーーーー!!

 ギリシャ人が見たら泣くぞ……とか思いつつ、この揺れる胸を触りたくなるのがダメな男の性なのか。
 店内にはこれら以外にも面白いものが数多くあった。
 写真には収めてないが、触ると服が消えるセクシーライターや女性の形をしていて乳の部分から2つ火が出るライターとか、さらにはなぜか大人のおもちゃが売られていた。
 ちょっとやりすぎだろ。
 そうこうしていると、先ほど追い越した祭りの行列も大縣神社本殿に到着した。


大縣神社


 御輿が大縣神社に入ってからが祭りの本番だ!
 長くなりそうなので、久しぶりに続き! 続きは次のページ!


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