◇ つまみ鍋 ◇
＜あらすじ＞
Ｍの台頭を阻止するべく、単身ドナルドランドに向かったカーネル大佐。途中で出会ったごはんがすすむ君とヤマギワソフ子ちゃんとともに、「赤い悪魔」ドナルドと今、相対す……
しばらく煮込んだ後火を止めると、こんな感じに煮え上がった。
とても磯臭い香りがまたよろしい。やはり海産物ばっかりなのが問題だったのか。
しかし、注目して欲しいことがある。全くと言っていいほど煮崩れしていないのだ。柿の種やえびせんを最後の方に入れたこともあるかもしれないが、全く溶けることもなく、多少ふやける程度で原型を残している。
チーズかまぼこも浮かんでは来たものの形の変化もなし。
しかし、味に関しては全く保証できないので、全員、恐る恐る食べる。
まず、おいらから食したのだが……
…………………………（無言）
この無言の様子を見て、あかり姉さん、みょ〜さんも不審に思い食す。
そして、３人から発せられた言葉は！！
「意外と美味いね」
この鍋、外見はかなりアレの割には美味しい。出汁はつまみ自体が持つ塩分が適度に麦茶に浸透し、スープも具も程良い味に仕上がっていた。
例えるならば「醤油出汁の海鮮鍋」と言っていいだろうか。
特に美味しい具材はチーかま。適度に醤油を吸い、やや茶色味を帯びたかまぼこが、チーズの味とマッチして美味い。いかに関しては申し分なく、ツナも崩れることなく、たら薫製は麺のように食べることが出来た。
あと気になるのは柿の種などスナック系だろう。しかしこれも揚げてあるせいか大きく煮くずれせず、柔らかくて歯ごたえはないものの、まぁ食べられないということはない。
例えるならば麩が鍋に入っていると言ったところ。勿論大きさは小さいけど。
また、柿の種に入っているピーナッツもこれまた美味しい。
……結論を言いますと、見てくれは悪いが食えます。
ちょっと海産鍋をやりたいときに具がないとき、代用できるような代物です。
あらかた食べたあと、ふと残っているつまみを食べてみたところ……
辛っ！！！
はっきり言って、さっきまで普通に食べることが出来たつまみ類が塩辛くて口に出来ない。
それぐらい、つまみには塩分が含まれていたのかと改めて実感した。
今回の鍋は、あかり姉さん的に大失敗で幕を閉じた。
美味しかったら失敗というのも、世間的に言えば間違った発言なのだろうが。
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