大甲冑展。

東京駅すぐ近くの丸ビルで、今日から「大甲冑展」という催し物が行われていました。
映画やテレビドラマ向けに鎧を製作している丸武産業の作品を一同に見ることが出来るというこの催し。
29名の有名戦国武将に加えて特別展示もあるのだとか。
気になったので早速行ってみました。


大甲冑展。

大甲冑展に行ってまずびっくりしたのは、写真の撮影が自由であるという点。
まあレプリカなんだから、ということもあるかもしれませんが、それにしても太っ腹です。
サラリーマンやOLなど、いろいろな人が携帯電話やカメラを片手に写真を撮っていました。

今回展示されている戦国武将の鎧29種は次の通り。
源義経、上杉謙信、上杉景勝、直江兼続、伊達政宗、片倉景綱、徳川家康、本多忠勝、井伊直政、榊原康政、豊臣秀吉、石田三成、藤堂高虎、織田信長、森蘭丸、前田利家、真田昌幸、真田信繁、武田信玄、山本勘助、福島正則、黒田長政、山内一豊、毛利元就、細川忠興、大友宗麟、立花宗茂、加藤清正、島津義弘。
全国の有名武将が一同に揃った面白い試みになっていました。


徳川家康甲冑。

写真は一通りの鎧の写真を撮ったけれども、全部を掲載するのもどうかと思うので基本どころや気になったところを中心に紹介してゆきたいと思います。
いろいろな甲冑があるけれども、「大徳川展」で見た徳川家康甲冑の印象が大きかったのでついつい見入ってしまいました。
兜の部分が若干違うようにも思えましたが、こういう兜もたぶんあったのでしょう。


大甲冑展。

会場での甲冑の展示は基本的に「北から順番」になっているようですが、ところどころ順番が入れ替わっていたり、関連性に乏しい甲冑が並んでいたりと違和感を感じる配置がちらほら。
たとえば赤揃えの井伊直政の横に豊臣秀吉の甲冑が来ていて、その横には藤堂高虎、石田三成、織田信長…
なんというかまちまちです。
他にも真田昌幸と真田信繁の鎧が何故か離ればなれになっていたりとか、写真を撮るために絵にするつもりなのか、直江兼続が上杉景勝ではなく伊達政宗の隣にあったりと不自然さも感じました。


前田利家甲冑。

個人的に好きな甲冑は、黒田孝高(官兵衛)の兜。
鎧はシンプルながら、独特な兜で好きです。
しかし展示はなく、がっかりでしたが、その代わり前田利家の金箔甲冑を見ることが出来てよかったです。

ちなみに丸武産業のウェブサイトによると前田利家の甲冑、1体250万円近くするとか…
さすがに手が出ません。


源義経甲冑。

戦国武将が並ぶ中、唯一場違い…というか異様な存在感を放っていたのが源義経の甲冑。
いわゆる「源氏兜」に「源氏鎧」というやつですね。
ファイナルファンタジーファンならギルガメッシュから奪い取りたくなる一品です。
源氏鎧は五月人形の武者にも使われるとおり、一種の定型でもあるのでこれはこれで押さえておくべき鎧、なのかもしれません。


島田紳助甲冑。

ちょっと奥の方のコーナーでは、芸能人や有名人が自分用にカスタマイズした甲冑や兜も展示されていました。
今回展示されていたのは藤岡弘、とGacktと島田紳助。
写真は島田紳助所用の南蛮甲冑で、本人直筆のサインもありました。

唖然ガンダムで例えるなら「島田紳助専用ザク」みたいな感じか…


丸武産業のいろいろな仕事ぶりを堪能できる「大甲冑展」。
休日には甲冑の試着体験もできるらしいので、興味がある方はぜひとも見に行ってみてください!



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