2011年11月に川口市と鳩ヶ谷市が合併して新・川口市になりました。
先日、テレビ東京系の番組「出没!アド街ック天国」で鳩ヶ谷が紹介されたこともあり、ちょくちょく散歩に出かけているおいらです。

鳩ヶ谷市の市域は面積6.22km²だそうで、日本で2番目に小さい市だったそうです。
それぐらいの大きさならぐるっと見て回れるよね…
とはいえ一気に全部回るとなると3時間ぐらい掛かりそう…
ということで週末に時間を作ってぶらぶら散策していました。


川口市と鳩ヶ谷市が合併してこうなった。

市町村合併をして市名が変わると、たいてい新しい看板に差し替えられたりするのですが、川口市と鳩ヶ谷市の場合はまだ切り替え時期でもないのか、シール等で対応しています。
たとえばこちらのバス停は「鳩ヶ谷市立図書館」から「鳩ヶ谷図書館」に変更になり、またシールで訂正されています。

唖然でも思いっきり透けているよね…

こういうやっつけ仕事っぽい感じになっているのがそれはそれで微笑ましいです。


でもまだ鳩ヶ谷市の看板は残ってる。

鳩ヶ谷駅前にある駅周辺の案内看板はいまだ鳩ヶ谷市のまま。
これを発見してから「まだ他にもあるのでは…」と思ったのが今回の探索のきっかけになりました。

旧鳩ヶ谷市はほとんどが川口市と隣接していますが、ごく一部で東京都足立区とも隣接しています。
そのため、まずはそこから探索してみました。


鳩ヶ谷市八幡木付近。

川口市八幡木にある埼玉県道106号線(東京鳩ヶ谷線)。
こちらの交通標識に書かれていたのは鳩ヶ谷市八幡木の案内でした。
まだ真新しいので昨年あたりにつけたばかりなのでしょうか。
そのためまだ旧市名のままになっているのかもしれません。

このまま県境に入ってみたらどうなるのかしら…
そう思って行ってみると…


さすがに県境は変わってた。

唖然さすがに変わってるかー。

県境案内は重要な表示であるためか、さすがに川口市になっていました。
それでも看板の差し替えではなくシールというのはほのぼのします。

さて、他にも旧市名が残っているところはないかとぶらぶらしてみると、まだまだありました。


鳩ヶ谷市市境看板あった。

川口市と鳩ヶ谷市の市境を示す、たぶん唯一残る標識がこちらでしょうか。
川口の島忠ホームズ近くにある鳩ヶ谷市市境の案内標識です。
たいていの標識は取り除かれていましたが、なぜかここだけ残っていてびっくりしました。
他にも市境の標識はないかと流してみましたが見つけることはできず、現存するのはたぶんここだけだと思われます。

しかし市境を調べていて思ったのが、中型~大型ショッピングセンターが面白いぐらい鳩ヶ谷市と川口市の市境あたりにあって「実は元々川口市でした」というパターンが非常に多くて驚かされます。
島忠、イオンモール(旧ジャスコ)をはじめ、ドン・キホーテ、ヤオコー(大型スーパー)、温泉施設と綺麗なぐらい市境近くにあって面白いです。

唖然ここまで商業施設がなくてよく市制維持できたなぁ…鳩ヶ谷。

そう思ってしまうぐらい旧市内に大型店舗が少なくて逆にびっくりします。


鳩ヶ谷市南付近。

ぶらぶらと探索したものの、思っていたよりも鳩ヶ谷市時代の案内表はあまり見かけません。
旧鳩ヶ谷市南端にあるポンプ場で鳩ヶ谷市の市章が見つかったぐらい。
思っていたよりもシールの張り替えが進んでいます。

そして意外と残っていたのが鳩ヶ谷市南(現川口市南鳩ヶ谷)周辺。
先ほどの市境の案内標識をはじめ「鳩ヶ谷市南」の表記がところどころ残っていました。


遊歩道の看板は鳩ヶ谷市のまま。

鳩ヶ谷市時代は北から桜町、本町(現:鳩ヶ谷本町)、坂下町、里、辻、三ツ和、南(現:南鳩ヶ谷)、緑町(現:鳩ヶ谷緑町)、八幡木、前田という地名のとおり、1文字の地名が多かったのも特徴的。
これは明治以前に鳩ヶ谷宿を中心に里村、辻村などの地名がそのまま残っていた名残なのだそうで…
シンプルな地名だけにやはり驚いてしまいます。


鳩ヶ谷市のマンホールが目印。

川口市と鳩ヶ谷市の市境を見るにはGoogleMapが便利なのだけど、最近は全部川口市扱いになってしまってかつての市境がわかりづらくなっているのが非常に困ります。
そこでわかりやすい目印になるのがマンホール。
鳩ヶ谷市は鳩、川口市はテッポウユリのマンホールになっているので歩いていると「ここから変わったな」とわかるのが面白いですね。

いずれ全てが川口市のものに切り替わってゆくのだろうけれど、変わる前のものが残っているのを探すのも楽しいものですね。



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