「美味しいロールキャベツって、本当にあるんだろうか?」
始まりはあかり姉さんのつぶやきでした。

ロールキャベツって給食に出てきたときはシチューの中に入っていて、可も不可もなく、という印象でした。
しかしスーパーマーケットで売られているロールキャベツはキャベツが固くてイマイチだし、コンビニおでんのロールキャベツは70円割引セールでも食べたくないほど大ハズレ。
なので、あかり姉さんの言っていることも納得していました。
でも、探せば美味しいロールキャベツの店もあるはず!
というワケで、浅草にやってきました。


浅草 ロシア料理ラルース。

やってきたのは浅草のロシア料理店「ラルース」。
浅草でも老舗のロシア料理店です。
こちらのロールキャベツは1日限定20食で、もしそれに間に合わなかった場合はコース料理でのみいただけるという敷居の高さ。
でもそれだけ食べる価値があるということで、気合を入れて入ってみました。

店内は落ち着いた感じのお店。
コースは最低価格5,800円~という高級料理店ですが、ホームページ特別メニューというものがあるのでそちらを注文してみました。
それでも4,500円+サービス料10%なので実質5,000円。
決して安くありません。


まずはオードブル。

まずはオードブルからいただきます。
生ハム、サーモン、そして鶏レバーペースト。
どれも美味く、そして酒が欲しくなります。
でも、今回はロールキャベツの味がわからなくなっては困る、というワケでアルコールは控えて料理をいただきます。

こちらの店は客のペースに合わせて料理を出してくれるので、早すぎたり、遅すぎたりということがないのがとてもいい感じです。


ボルシチ。

続いてやってきたのはボルシチ。
我が家ではよくミネストローネ風ボルシチを作ることが多いのですが、本場のボルシチはどんなものだろう…とちょっとわくわくしていました。
こちらの店ではオニオンスープとトマトスープが合わさったようなボルシチですが、意外と味に深みがあって美味。
入っている肉も柔らかくてスプーンで切れるぐらいだったので感動です。


名物、キャベツロール。

そしてついにやってきました、ラルース名物のキャベツロール。
思っていたよりも大きなロールキャベツです。
大きさで例えるならちょっとしたハンバーガーぐらいの大きさです。

トマトソースにしっかりと浸かったキャベツロール。
ナイフで切ってみると、あまりの柔らかさにびっくり。
そして中には肉汁があふれるハンバーグのような粗挽き肉が詰まっていました。

味の方はハンバーグのような肉の味、トマトの味、そして最後にキャベツの味。
なんとも上品で、それでいて引っかかるものがない感じのロールキャベツ。
ロールキャベツというとキャベツが固かったり、謎の干瓢が気になって仕方なかったのですが、このロールキャベツはそんなこともなく、ただただ柔らかいけれど、しっかりと存在感があります。

ボリュームがあって味が単調になりがちなのですが、パンがまた焼きたての香りがするパンでこれがまた美味。
ハーブか何かが練りこまれていて、これがキャベツロールとよく合います。
そのためどんどん食が進んでしまいました。

ロールキャベツの印象が、がらりと塗り替わった瞬間でした。


デザートも美味。

デザートはベリー系のゼリーをいただきます。
いい感じで締めてくれて、これもまた美味しいです。
このグラスが可愛いのでどこかで欲しい、と思ってしまうほどでした。


ロシアンティーで締め。

そして最後はロシア料理ということでロシアンティーで締めです。
紅茶に自家製ジャムを入れるロシアンティー。
思っていたよりもフルーティーで飲みやすい紅茶でした。

どの料理も大変美味しく、10年近く浅草の近辺に住んでいたのに行かなかったのが勿体ないと感じるような店でした。
値段は張るけれど、また今度誰かを誘って行きたいですね。
そんなお店でした。

※ロシア料理 ラルース
http://larousse-t.com/
住所:東京都台東区浅草1-39-2
TEL:03-3841-3383



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