言葉って何だろう。

言葉、というものは人と人とがコミュニケーションを取る為の方法であり、手段である。
また、その国の文化でもある。

日本語と呼ばれるものが中国文字から派生して「やまとことば」となったのは遥か昔のこと。その日本語も時とともに進化し、そして変化してきて今に至っている。
以前からちょっとした話題になった「ら」抜き論争も、その1つではないかとおいらは考えている。
(「ら」抜き論争とは:日本語の動詞の変化で「可能」を表す言葉……例えば「食べられる」などの言葉を「食べれる」と略すようになってきたこと)

今回取り上げたいのは、これとは別の事件の話。
チャットの時、ふと思ったことを書かせていただきたい。

あなたは、ある人と会話をしていて、突然「あの飲み物はどこに売っています?」と聞かれたとき、なんと答えるだろうか。
「あの」で指している部分が会話の中で判るのであればまだいいのだけど、前後関係を無視して突然「あの」で始まったのではたまったものではない。
確かに現代の日本語(特に口語)では、主語を省略するのはよく使われていることであり、むしろ自然である。しかし、何も前触れもなく突然「あの」で来ると、こちらとしても対応に困ってしまう。
なんと言うか、相手が自分の意図をわかってるだろうと思って軽々と発言している人が多いんだなと。

ちょっと視点を変えて考えてみよう。発言者が主語を省略すると言うことは「相手が発言者の指し示している部分が判っている」ということが前提で省略する。今回の場合、おいらとチャットで会話をしている発言者とは過去に1、2度会話をしただけで、相手のことを具体的に知っているワケではない。発言者は、おいらのサイトを見てくださっているありがたい方なのはわかっている。でも、おいらはそれ以上のことは全く知らない。
そんな人から突然「あの飲み物……」と聞かれたりすると、戸惑ってしまう。
実を言うと、おいらも大体何を指しているか予想はついたものの、どれを指し示しているかは特定できなかった。そのため「「あれ」とは何のことでしょうか?」と尋ねるしかなかった。
このような視点で見ていただければ、状況はわかるだろうか。

インターネットという革新的なコミュニケーションツールの登場で、今までよりも幅広い人間との交流が可能になった。しかしこれは、額面どおりに誰とでも友達感覚で会話ができるものではない。むしろ親しき仲にも礼儀ありというぐらいの気持ちで臨まないと、おいらみたいなうるさい人に当たる可能性は否定できない。
掲示板、チャットを利用している相手もまた人間なのだということを理解してもらいたいワケで。
おいらとしても、今回のことで人を咎める事はしたくない。ただ、判って欲しいからこそ、強く言った。

インターネットは匿名だから好きに喋れるんだという認識は、とても危ない考え方だと思う。馴れ合いの世界が全ての世界であると考えているのだろうか。
もしかしたら、そのような考え方が一般的になりつつあるのかもしれない。
だとしたら、本当に嘆かわしいばかりだと思ってやまない。

また、最近ニュースにも登場するギャル文字のように小さな集団でしか通用しない言葉がネットでも多く使われるようになってきたのだろうか。
インターネットや携帯電話という通信手段が生まれたから、というのも1つあるだろう。そして、その中で会話する者同士でいつもコミュニケーションを取っている為、ひとたび外部に出ても、そこと同じような会話をしたりする人が増えているのではないか。

今、就職出来ないと嘆いている若者の何割かは、単に他人とのコミュニケーションが取れないことで就職ができないのかな……と思ってしまうこともある、今日この頃。
言葉って何か、今一度考えて欲しい。

また、おいらも人のことを言えたものではないのだが、言いたいので吐かせてもらった。


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