「着うた(R)」ってどうなのよ。
夕刊フジのBlogの方でこんな記事があったので、トラッシュバック目的で久しぶりにはてなダイアリーで日記を書いてみました。
せっかくなのでこちらにも転載します。


自分は着うた(R)の配信業者側の人間なのですが、たしかにダウンロード数は上昇傾向にあって、配信業者側としてはありがたいサービスではあります。
しかし、実際に着うた(R)を着信音として登録するためにダウンロードしているのか、と言われると実際にはそうではないと思います。

実際、アニメ・ゲーム系の着うた(R)を配信している弊社ですが、いまだかつて秋葉原の声優ライブイベントや、ビッグサイトで行われるコミックマーケット、または小中規模の同人即売会などで、いわゆる着うた(R)を使用している人と出会えていません。
場所柄あまり着信がないのかもしれませんが、せいぜいアニメソングの着メロ止まりです。


着うた(R)というのは権利関係が非常に複雑で、また、個人で手軽に作れないように堅牢なプロテクトが掛けられています。
これは、音楽著作権の保護を明確にして、無断コピーや無断販売を防ぐ意味合いもあると同時に、個人ユーザーではまず自作の着うた(R)を作成しても携帯端末には登録させられないようにしています。
携帯端末で鳴らせるけれども着信音には使えない。その姿勢は配信業者側の自分としても些か疑問点があります。

そのためか、着信音として使用するよりも、iPodなどの携帯mp3再生端末のような形で着うた(R)をダウンロードしたり自作で着うた(R)を作ったりしているのではないのでしょうか。
流行の携帯mp3再生端末を買いたくても買えない、中・高校生ぐらいの年代が好きな曲をダウンロードしているのだ、という話をしばしば聞くのだけれども、むしろ、何かしらのファンの追っかけ、オタクと呼ばれる人々が、「歌手の○○さんのものは全て集めたい」「○○というアニメの…」という感じでダウンロードしてコレクションしているのではないのでしょうか。


「救急車や踏切の音は、人間が本能的に危機と感じる音」を使っているとよく言われます。赤ちゃんの泣き声などもそうです。
黒電話の電話ベルも、同様な音が使われているということもありますが、着うた(R)だと警告音にはならない場合が殆どです。
そのため、電話の着信音が鳴っていても気づかないことが多い、というのも着うた(R)が着信音に使われない1つの要因ではないでしょうか。

では、着うた(R)の音のボリュームを上げれば良いではないか、という声もあると思いますが、それをやった時は携帯端末のスピーカーの再生限界を超えて音割れを起こしてしまいます。
静かなところでじっくりと聞くお客様が多いので、音割れを起こすような着うた(R)は嫌われてしまいます。すると最大音量にしてもそんなに大きくならない着うた(R)になりがちになります。


着信目的というよりも、個人で聴くためにあると言っても過言ではない着うた(R)。
着うた(R)を着信目的に使っているのは実は自分だけじゃないか、そう思うことも少なくありません。


よかったら着うた(R)についていろいろと意見をいただけると嬉しいです。
中の人だとわからないことだって一杯ありますし。

※夕刊フジBlog-「着うた」使ってますか?
http://www.yukan-fuji.com/archives/2005/02/post_1552.html


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