タンポポ」という映画をご存知だろうか。
今は亡き、伊丹十三監督の名作映画である。
今にも潰れそうな古びたラーメン屋にたまたま立ち寄ったトラック野郎が、そのラーメン屋を鍛えなおして繁盛する店にする、というストーリーなのだけど、本編以外にもいろんな食事の話が出てきまして。
その「タンポポ」の1シーンに高見映さん(ノッポさんの人)がオムライスを作る、というシーンがあり、そのオムライスがとてもふわっとして、しかもオムレツをナイフで切るとふわっと割れてとろとろの卵がオムライスの皮となる、というもので、映画を見てからは「いつか食べてみたい」と思っていた一品。

たまたま会社の同僚と昼食を食べに行く機会がありまして、ふらふらと日本橋にある「たいめいけん」という洋食屋に行くことに。
こここそが、伊丹十三監督が愛したというあのオムライスを販売しているところなのだ。

日本橋KOREDOのすぐ隣に、洋食屋のたいめいけんはあった。
ちょっと古めの建物で、昼間ということもあってか凄い人の数。ちょっと並んで店内に入ると、大正モダンというか、なんとも古臭いけれどもいい感じの雰囲気。
ウェイトレスさんもクラシックメイド姿で男性はスーツ。紳士淑女の社交場、と言うべきでしょうか。
当然ながら、タンポポオムライスを注文。
価格は1,850円。ちょっと驚いた。


タンポポオムライス


しばらく待って、届いたオムライスはチキンライスの上にプレーンオムレツが乗っているだけのもの。
このオムレツをスプーンでそっと割ると、とろりとした半熟の黄身が。
そのまま割り続けると、オムライスの皮になっていった。
ケチャップをお好みでかけると、できあがり。


崩してみた

一口食べてみると…
(゚Д゚)ウマー

しばらく言葉が出てこない。
本当に美味しくて、ただただ黙々と食す。


ただひたすらに、本当に感動。
シンプルなんだけど、なんでこんな味が出せるのだろうか。

午後からは本当仕事のやる気がなくなりかけてました…orz溶けすぎ。

※たいめいけん
http://www.taimeiken.co.jp/
住所:東京都中央区日本橋1-12-10
TEL:03-3271-2463
scale:10000 35/40/45.711,139/46/43.916



※ 当サイトの各種サービスをその利用規約等で定める範囲内でご利用いただく場合や、著作権者の許諾なく著作物を利用することが法的に認められる場合を除き、無断で複製、公衆送信、翻案、配布等の利用をすることはできません。また、利用が認められる場合でも、著作者の意に反した変更、削除はできません。記事を要約して利用することも、原則として著作権者の許諾が必要です。
※ 当サイトの情報は執筆当時の情報を元にしているため、現在の内容とは異なる場合があります。