川原湯温泉入口。

吾妻渓谷を見た後は、川原湯温泉の温泉街を散策することにしました。
川原湯温泉も八ッ場ダム完成に伴ってダムの底に沈んでしまうため、ダム完成の暁には小高い山の上に新・川原湯温泉として温泉街を移築するそうです。
既に川原湯温泉駅前の店舗の一部は新・川原湯温泉街の方に移築したり、既に使われておらず廃墟となった建物が点在し、閑散とした状態に…。
川原湯温泉に行くには坂を登る必要がありました。


土産物屋「お福」。

しばらく坂を登っていると、気になる土産物屋「お福」がありました。
何の変哲もない普通の土産物屋でしたが、「ジャニーズ嵐 一日孫になります」という番組で大野智・二宮和也の2名が実際にこの店で泊まり、働いたのだそう。
そのため店内には土産物屋には似つかわしくない、嵐のポスターやビデオがたくさん貼られ、さらに大野智氏が描いたというイラストまで飾られていました。


土産物屋「お福」の嵐ノート。

そして驚いたのはこのノート。
「嵐ファン限定・交流ノート」があり、これを目当てに来るジャニーズファンも少なくないのだとか。
実際、店内には5~6人ほどの女性客がいて店の主人といろいろ会話をしていました。


八ッ場ダムの土壁。

土産物屋を後にしてしばらく進むと、既に土盛りが完成しているダムの横壁がありました。
八ッ場ダム完成によって、高さ的にかなりの部分が沈んでしまいそう。
そしてかなり大きな人造湖が出来るんだろうなぁ…、そう思いながら山を登ってゆきます。
駅からだいたい徒歩で20~30分程度上がったところに川原湯温泉があるとのことですが、やはり上り坂はキツいです。
気温はやや寒いぐらいだったので汗は出ませんでしたが、登っても登っても単なる山道だと心持ち心配になってきます。


川原湯温泉の温泉街。

しばらく歩いていると、ようやく川原湯温泉の温泉街が見えてきました。
閑散としているかと思いきや、意外とおいら達以外にも観光客がいるようで、びっくりです。
ゴールデンウィークだからなのか、それともおいら達同様「もうすぐなくなる」ということで訪れたかったのか…
その辺はわかりませんが、観光客がいるのはほっとします。


川原湯温泉 王湯。

川原湯温泉で最も古いと言われる、共同浴場の「王湯」。
この温泉は源頼朝も入浴したという由緒正しい温泉で、入湯料300円で内湯と露天風呂の2種類の温泉が楽しめます。
硫黄の香りがかすかに漂う、ナトリウム・カルシウム硫酸塩塩化物泉でさらっとしたお湯です。
露天風呂の方は源泉がそのまま湯船に流れ込んでいるため、「お湯に触ると熱い」との表記もありました。
ちなみに、ここの露天風呂ですが残念なことに男湯は外から一部見えてしまうようで、入浴の際その点は注意かも。

川原湯温泉には他にも笹湯、聖天様露天風呂という共同浴場もありますが、この王湯も含め全てダムの底に沈んでしまうのだとか。
ここからさらに上の地区に、新・川原湯温泉を建設中とのことですが、マップではまだ新温泉のことは書かれていない状態でしたが、これからどんどん山の上にいろんな建物が出来てゆくのでしょうか。
これらの場所は今回は時間がなく寄れなかったけれど、機会があればまた川原湯温泉をじっくりと散策したいところです。

※川原湯温泉
scale:25000 36/32/39.506,138/42/13.041


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