奥院への道。

金刀比羅宮の本宮から奥院にかけては一気に人も減り、雰囲気も山道を登っているような感じになります。
とはいえ歩けども歩けども延々と階段が続くのみです。

唖然誰だよ、奥院まで行こうって言ったのは!

すれ違う人はいるものの、基本的に誰もいない山道。
あかり姉さん曰く「行かなかったら一生後悔する」ということで、なんとか進みます。

途中、白峰神社という神社があり、そこには崇徳上皇も祀られているそうです。
崇徳上皇というのは後白河天皇と対立して保元の乱を起こし、結果讃岐国に流罪となったのですが、後白河天皇とは生涯そりが合わず「日本国の大魔縁となり、皇を取って民とし民を皇となさん」とまで言い放ち、怨念を込めながら死んでいった天皇です。
そんな崇徳上皇が白峰神社にて祀られているそうですが、歴史が歴史だけに人気のある神社ではありませんでした。


厳魂神社。

さらに階段を歩くこと数百段。
途中に屋根が見えたと思って喜ぶも休憩所だったりでぬか喜びさせられ続けたけれども、ようやく奥院の厳魂神社(いづたまじんじゃ)に到着しました。
厳魂神社は現在落石のため社殿の一部が損壊している状態で、このような状態になっていました。
また、意外にもここまで登るのは日本人の他に外国人も多く、途中何人かとすれ違ったりしました。


厳魂神社からの景色。

無事参拝をして、厳魂神社近くからの眺めを見てみましたが…最高です。
この景色を見るために、登った甲斐はありました。
奥院まで1368段、無事登りきりました。
それにしても讃岐富士(飯野山)の形は面白いぐらいに「山」ですね…

ほっとしていたところであかり姉さんが元気よく一言。

「これであと87箇所だね!」

唖然お遍路さんでもするつもりか!!

この時はおいらも気づかなかったけど、金刀比羅宮は神社なので弘法大師ゆかりの地である四国八十八箇所霊場とは全く関係ありません。
もしかしたら、おいら達のような勘違いをしている人は少なくないかもしれません…


※おまけ

地獄の沙汰の金次第。

金刀比羅宮の本宮や奥院の厳魂神社までは人力の籠に乗って到達、また帰還ができるようです。
結構高かったので利用する人はいるのかな…と思っていたら、実際にいました。

唖然やっぱ世の中金なのかな…

老人だから仕方ないとはいえ、なんだか言葉に出来ないモノを感じたおいら達でした。

※厳魂神社

住所:香川県仲多度郡琴平町


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