日光東照宮というと彫刻が有名ですが、その中でも「眠り猫」は左甚五郎の作品として有名です。


眠り猫。

「眠り猫」というのは、奥社入口にある屋根のあたりにある猫の彫り物のこと。
猫の彫り物は全国で多数あれど、眠っている猫は日本でもここだけという謳い文句でやたらと注目されています。
やはりここでも眠り猫の撮影をしたい人が殺到して通路はなかなか通れずじまいなのは困ったところです。
ちなみに裏側には雀の彫り物がありますが、猫と雀と合わせて平穏無事を表しているとか。

人だかりのできている眠り猫を抜けると、奥社に続く石畳の通路と階段が続きます。
特に階段に使われている石は1段1段切れ目がなく1枚の岩で作られているのだそう。
そして階段の段数は207段。
思っていたよりも足腰に負担が来ます。


日光東照宮奥社。

なんとか奥社までたどり着いたのですが、奥社の裏には徳川家康の霊廟が置かれている場所です。
奥社の横からさらに通路が伸びていて、霊廟の近くまで、ほぼ360゜見回せるようになっていました。

唖然ご本尊を360゜見せるってすげえなぁ…

あまり墓とか写真に撮るものじゃないよなぁ、と思っていたらばんばん写真に撮っている人がいてびっくり。
観光地だから仕方ないのかもしれないですが、何となく気になって仕方ありませんでした。

奥社から戻ってきた後は今度は本社の参拝に向かいます。
本社は残念ながら写真撮影NGということで写真がないのが残念です。
本社の参拝は一定人数が1つの部屋に集まって参拝、ということを行っているようです。
そのためしばらく待っていると一気に列が進み、そして参拝の室内に誘導されました。
今回はちょうど運が良かったのか、なんと正面の一番いい場所で参拝をすることができました。

参拝はというと、神主による東照宮の建物の壁画や装飾などの紹介があった後、祈祷があって参拝が行われます。
そして、全然さりげなくじゃないお守りのセールストークが。
せっかくなのでお守りも購入してみました。
白檀の香りがとても良い感じです。


日光山輪王寺本地堂。

続いて、日光山輪王寺の建物だという本地堂にある「鳴竜」も見て行くことにします。
ちなみに本地堂も内部は写真撮影NG。
天井に描かれた龍の絵の保護もあるのでしょうか。
日光東照宮の中に日光山輪王寺の建物があるのはどうやら明治時代の神仏分離令によって分かれた際にいろいろとあったのだと思われます。
ここは寺なので、中にいるのは皆坊さんです。

「鳴竜」の方は実際に音を出して鳴くかどうか聞かせることもあってか、本社の参拝と比べるとやや回転は遅めです。
待っている間にも「キィーーーーン」という拍子木を鳴らす音と「鳴竜」の反響音もかすかに聞こえたのでこんなもんか、と思っていたのですが「鳴竜」の真下に来て実際に共鳴を体験してみると…

唖然すげぇ鳴ってる!!

竜から近いとこんなに響いて聞こえるとは。
これにはかなり驚きました。


日光東照宮といえば三猿。

ところで日光東照宮というと有名な「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿はどこにあるのだろう?
ここまで全て見て回ってきたから確実にあると思うのだけど…
と思いつつ陽明門をくぐってみると、ほぼ正面の方にありました。

唖然入り口のすぐ近くかよ…

東照宮内に入ったとき、あまりの人だかりだったので引き返した所こそが三猿の彫刻がある神馬の厩舎でした。
ちなみに三猿の彫刻は「見ざる・言わざる・聞かざる」の他に7つあり、猿の一生を描きつつも実は人間の普通の一生を表しているという内容になっています。
そのことは知っていましたが、実物を見たのは初めてなのでなんだか感慨深いです。

唖然それにしても結構風化してきているなぁ…

ところどころ猿に塗られた塗装が剥げ掛かっているのが気になるところ。
風雨が当たる場所にあるので仕方ないのでしょうが、できれば綺麗なまま残って欲しいものです。

※日光東照宮
http://www.toshogu.jp/
住所:栃木県日光市山内2301
TEL:0288-54-0560


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