今日、3/12は寝台特急北陸、急行能登の最後の定期運行の日です。
先日よりこのブログでもたびたび取り上げている寝台特急北陸、急行能登。
昔からなじみ深かった電車の最後を見ようと、あかり姉さんと2人で上野駅に行ってみました。

おいら達は先週の寝台特急北陸、急行能登の乗り納めの際に写真や動画を撮れるだけ撮ってきたので、今回持参したのはビデオカメラのみ。
純粋に最後の運行を見送る、皆寝台特急北陸、急行能登への思いが溢れているこの空間を味わうのが目的です。
その行為はいわゆる「葬式鉄」と呼ばれる行為に当たるのですが、0系新幹線や富士・はやぶさの引退、そして北陸鉄道加賀一の宮駅の廃止の時など、鉄道の大きなニュースにはほとんど反応せず、葬式鉄行為もしなかったのですが、寝台特急北陸、急行能登と急行きたぐに、200系新幹線だけは特別です。
最終日ということで上野駅は間違いなく人が殺到するだろうけれども、出来る限り近くで見送りたいですね。


上野駅にはすごい人。

22:00ちょっと前。
上野駅に到着しました。
寝台特急北陸到着の1時間前だから大丈夫…と思ったけれども既に上野駅の13番線ホームはすごい人の量。
特に車輪止め近くのベストポジションに群がっていて、みんないい写真を撮りたいのでしょう。
確認はしませんでしたが、寝台特急北陸の写真を撮るのに最も適している先頭部分はこの時間から既にすし詰め状態になっているのでしょうか…

唖然最終日に列車の写真を駅で綺麗に撮ろうと思うのは無理だと思うんだ…

それにしてもこの時間帯から既に500人以上もいる上野駅。
皆寝台特急北陸、急行能登への思いが溢れているのでしょうか。

13番線ホームには鉄道ファンもさることながら、マスコミのカメラマンもたくさん。
テレビ朝日やTBSなど、取材腕章を付けた人があちこちでカメラを構えていました。
しかもちょうどおいら達の横で撮り鉄やこれから寝台特急北陸に乗車する人に対するインタビューが始まったりしたけれども、幸か不幸かおいら達はインタビューの対象にはならずじまいでした。


北陸号到着。

<クリックすると動画が再生されます>

22:45。寝台特急北陸が回送で13番線ホームに入ってきました。
その時点で人が集まり、ホームはてんやわんや。
今回おいら達は押し合いへし合いを避けて13番線ホームの中ほどにいたのですが、それでも寝台特急北陸を撮影しようとする人が一杯です。
ホームに飛び交う黄色い線を踏み越えた鉄道ファンに対する警備員の指摘の数々。
これだけの人がいるとまともに車両を撮影するのはほぼ不可能です。

唖然最終運行だと、もはや見送りムードの風景を撮ることしかできないね…

覚悟はしていましたがまさかここまでとは。
本当にすごい人でした。

寝台特急北陸が停車した後、切符を持たずに車内に無断で入る鉄道ファンがいないよう、寝台特急北陸の乗車口では駅員が2人体制でしっかりとガードして、こちらで切符の確認をしていました。

そして23:03、寝台特急北陸が出発しました。
あちこちで「ありがとう!」という声や拍手が聞こえたりしたけれども、おいら達はただ無言で電車が去るのを見送っていました。
最終運転だからなのか、それとも安全に配慮しているのか、すごくゆっくりとしたスタートでした。
東京から北陸方面への最後のブルートレインは静かに上野駅から旅立ってゆきました。


ホームライナー号として。

<クリックすると動画が再生されます>

寝台特急北陸が去った後も、当然のことながらほとんどの人が帰りません。
しかし数十人ほど移動したので「この人たちは帰ったのかな」と思っていたら単に撮影場所の変更をする人だったようで…
寝台特急北陸と急行能登では撮影のベストポジションが違うということもあるからかもしれません。
ベストポジションを求めて再びホームが騒がしくなります。
おいら達はただ見送りたいこともあり、結局場所は動かずじまいでした。

23:15。本来ならば16番線の特急専用ホームから発着する急行能登号ですが、さよなら運転ということもあり最近では混乱を避けるため寝台特急北陸と同じく13番線ホームから発車します。
急行能登が13番線ホームに入ってくるとき、ホームライナーとして使用されたのか、ヘッドマークがホームライナーのものになっていました。
これが停車中にヘッドマークのカバーが外され、急行能登として走ることになるようです。


急行能登停車中。

急行能登自体は今回のダイヤ改正の後も運行されますが、ボンネットのある489系で走るのはこれが最後。
そのため、いろいろな人が急行能登の写真を撮っていました。

ボンネット型の489系車両は昭和を代表する特急・急行用車両。
最後まで残ったボンネット型車両ということもあり、思い入れのある人はもしかしたら寝台特急北陸よりも急行能登の方が多かったのかもしれません。
体感的にはさっきよりも人が増えたような感じです。


最後の急行能登出発。

<クリックすると動画が再生されます>

23:33。ついに急行能登号が上野駅を発車しました。
こちらも安全に配慮してゆっくりとしたスピードで進んでゆきます。
発車してしばらくしてから警笛が鳴らされたときはちょっとうるっときました。
急行能登が去ったとき、これで最後かと思うと寂しくなったけれどもそこまで動揺もしなかったのは、先週末に寝台特急北陸、急行能登号の乗り納めをしたからでしょうか。
なんというか終始落ち着いて見送ることが出来ました。

ニュースによると、約3,000人が上野駅に詰めかけたとか。
これだけの人に見送ってもらえるのであれば、よかったのかもしれません。


去った後もすごい人。

急行能登号も去り、13番線ホームから発車する電車がなくなっても、まだ鉄道ファンの半数ぐらいはこれから何かあるのかは知りませんが、なぜかその場で待機していました。
写真撮影等でパワーを使い果たしてしまったのか、それともさよなら運転の余韻に浸っているのか…
詳しいことはわかりませんが、ただ何かを待っている人が多く見受けられました。

そして臨時売店の方も駅弁売り場も23:30を過ぎたというのにまだたくさんの人出で。
終電の時間になり、それらが落ち着くまではまださよなら運転は終わらないのかもしれません。


体力があれば翌朝の上野駅に到着した寝台特急北陸、急行能登を見送りたいと思ったけれども、さすがに起きれずじまい。
それでもニュースによるとそれでも1,000人近くが早朝の上野駅に見送りに参加したとか…

本当に皆から愛された電車だったのかもしれませんね…
今後車両がもしも鉄道博物館等で静態展示されることがあれば見に行きたいです。

◆関連日記◆
急行能登・寝台特急北陸乗車の旅



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