3月11日に起こった大地震、東日本大震災。
1000年に1度とも言われる程の巨大な地震が起こってからはや1ヶ月。
絶望的な崩壊もありましたが、それでも震災の被災地である北関東や東北地方の鉄道路線は驚異的なスピードで復旧を始めています。

せっかくあと1回分青春18きっぷが余っているので、危険が及ばない範囲で鉄道旅行に出かけてみよう…
というワケで、現在復旧している常磐線の高萩駅まで、また勝田駅から接続しているひたちなか海浜鉄道に行ってみることにしました。


常磐線勝田行き。

本日4月10日は東京都知事選挙の日。
そのため早めに投票を済ませて常磐線の電車に乗車します。

上野駅から勝田駅までの常磐線はほぼ復旧が完了していて、運行ダイヤについてもほぼ通常通りで運行されています。
時折工事を行った区間で減速をしているようですが、ほぼ問題ないようでした。
ただ、万全を期すためか工事を行ったと思われる区間では、JRの保線担当の職員が運転席に同席して確認を行っていました。


盛土が綺麗になってる!

窓から外を眺めていると、減速している区間では時折真新しい砂利や枕木を見かけました。

唖然この驚きの白さ!

このあたりが工事した区間なんだろうなぁ、と思うと同時によく1ヶ月も経たないうちに復旧できたものかと驚かされます。


高浜駅の現状。

しかし、線路についてはぼ完璧に直っているようですが、駅舎の一部がまだ壊れたままの駅もちらほら。
例えば高浜駅で一時停車をしたのですが、ホームの高さが異なっていたり、縁石が真新しくなっているのでたぶんこれは大幅に倒壊してしまったのを修復したのでしょうか。
この先の駅でもホームにある屋根が壊れ、支柱だけになっている箇所がある駅もちらほらと見かけました。
駅舎の復旧も合わせて行われていると思いますが、列車の運行に支障がない部分はやはり優先度としては低いのでしょう。


高萩駅行きに乗換。

勝田駅の1駅手前の水戸駅で高萩駅行きの電車に乗り換えてさらに進みます。
勝田駅~高萩駅の区間は今月になって復旧したばかり。
そのため通常よりも少ない本数で運行されています。
乗車してみると、通常の利用者に加えて鉄道ファンとおぼしき人もちらほら。
やはり今日が18きっぷの最終日だからなのか、おいらのようにせっかくだから乗ろうと考えている人も少なくないようです。

東海駅を過ぎると、家の屋根にビニールシートが掛かっている家をちらほらと見かけるようになりました。
これは地震の被害で家の天井が壊れ、雨漏りを防ぐためビニールシートで保護しているのでしょう。
建物の倒壊はなかったけれど、住宅への被害は少なからずあったのだと実感させられます。

若干安全運転であったこともありスピードはいつもより遅めですが、北千住駅から約3時間。
今日時点での常磐線の終点、高萩駅に到着しました。

◆常磐線沿線ぶらり旅
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