冬コミも無事当選したけれど、たまにはコミケ以外の同人誌イベントにも参加してみたいなぁ…と思う今日この頃。
たまたま神保町で「情報誌専門同人イベント」が開催されるということでサークル参加してみました。


おもしろ同人誌バザール6。

同人イベントの名前は「おもしろ同人誌バザール6」。
今回で6回目のイベントのようです。
ニッチな同人誌が集まるイベントということで、徐々に人気が出つつあるイベントですが、はたしてどんなイベントなのでしょう。
入場無料の同人誌イベントというのは珍しいこともあり、うちのサークルのニッチな感じの本がどこまで受け入れられるか…その試金石としたいところです。


みかんジュース。

最近はすっかり鉄道スタンプ本に移行してしまったので鉄道スタンプ本を持参しました。
今回用意したコピー本は京成電鉄のスタンプ本。
京成電鉄というニッチなジャンルでも耐えうるのだろうか、全くもって売上が読めなかったのでコピー本も20部と少部数を持参しました。

イベントが開始して早速多くの参加者がやってきました。
いくつかコミケや男性向創作イベントとは違った空気があったのでそれを挙げてみます。


■来場者数は思っていたよりも多い

入場無料ということもあり、たまたま神保町に来た人が寄ってくる感じ。
最終的には1,400人近くの来場者数になったそうなので、集客の面では大成功といえそうです。


■人は多いけど、ライトユーザーが大半

来場者数が多いのだから売れるのか、と言ったらそうではなく、ニッチな同人誌イベントにもかかわらず来場者の大半は物見遊山的にやってきたライトユーザーが多い感じ…
子供連れの親子やご老人といった、コミケ等では見かけない層の来場者がちらほらいたのが印象的でした。


■ニッチな同人誌でも、わかりやすいものに集まる

マイナージャンルの同人誌イベントとはいえ、ライトユーザーが多いとわかりやすいジャンルに人が集まりやすいのは当然の流れです。
今回のイベントでは飲食、鉄道、旅行、体験記、アニメ評論…みたいなジャンルが多かったのですが、人が集まっていたのは飲食関連。
麻婆豆腐本とか固いプリン本とかソ連料理とかマーガリン食べ比べ本とか、専門的になると気になる人に刺さりやすくなるため人も集まりやすくなる感じです。

おいらは鉄道ジャンルに配置されたものの、ライトユーザーには鉄道はわりと薄めになってしまうのか、流入量はちょっと伸び悩み。
しかも鉄道ジャンルでもスタンプ本というさらにニッチなジャンルなので、ライトユーザーの目を惹くのは難儀しました。


■あと2歩が遠い

同人誌即売会では本を手にとってもらってようやく買ってもらえるかどうか、という状態になるのですが、今回のイベントではサークル前で立ち止まってくれるけどあと2歩で本が手に届く距離感で見る人が多いな…という印象です。
その時の対策として声を掛けるという方法もあるけれど、個人的にはサークル側から声を掛けられると拒否反応を示してしまうので、こちらからはノーリアクションでいるのですが、なかなか本には手を伸ばしてもらえず…悩ましいところです。


■わかりやすいは正義

本を手にとってもらうために本の中身を見えるようにしたりしたところ、途端本を手にとってくれる人が増えたので、少しでも内容がわかる状態にするのが大事かなと…
コミケの場合はありがたいことに固定ファンの方、常連の方が来てくれるのでひっそりとやっていてもなんとかなるのですが、小さいイベントだと完全にアウェー。
わかりやすい陳列というのものは改めて大事だなと気付かされます。


■完売はしなくてもよい

完売すると嬉しいものですが、同時にそれ以上の購入は見込めないので機会損失になってしまいます。
そのためちょっと余るぐらいがちょうど良いよね…と思うところ。
今回もあと4部残りというそこそこいい塩梅になったので良かったかなと…


■CVRはコミケと大差ないのでは?

Webではよく訪問者の量に対する注文完了数の割合を出して「CVR(コンバージョンレート)」なんて呼んだりするのですが、始めは鈍足だったけど終わってみたらコミケと同じぐらいの割合で売れたのかも。
もちろん来場者数は天と地の差もあるので売上は全然少ないのですが、率で見ると変わり映えしないぐらい健闘したのかも。
少なくとも昔参加していたサンシャインクリエイションなどのイベントに比べたら売れた実感はあります。


■今後とか次回参加予定とか

また今度機会があったらこのイベントに参加してみたいけれど、主催者やその周辺から漂う駄サイクルになりかけてる感じは個人的には苦手な感じがありました。

今は成長期でどんどん伸びしろがあるイベントだと思うけど、このイベントがある程度の影響力を持った途端に急激に劣化しそうな、内輪だけの閉鎖空間になってしまいそうな素地はちらほらと感じられた部分もありました。
特に参加サークル側で「自分は常連で特権階級だ」みたいな風を吹かせている人がちらほらと見受けられたのは個人的に残念。
6回も続いているイベントということで、そろそろ次のステージに昇ろうとしている中、今後どうなってゆくのかな…と気になるイベントでした。

次回の大崎開催では野外での頒布とのことで…さすがに野外は辛いかな…と思うところです。



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