コミケの翌日はだいたい筋肉痛で体が動かないので、観光したりするため夏休みをとっている船木屋です。


東京都下水道局・蔵前ポンプ場。

今日は、朝からエイボンさん、あかり姉さんとで台東区蔵前にある東京都下水道局の「蔵前水の館」という東京都下水道局の施設を見学してきました。
東京23区内で唯一、実際に使用されている下水道を見学できる施設です。
要予約ですが、下水道の中を見学できるとあって、なかなかない体験です。


蔵前水の館。

水道局の横にあるこの白い建物が「蔵前水の館」。
白い蔵造りの建物なのは「蔵前」という地名から来ているのでしょうか。
ちなみにこの施設が建つ前には、この場所に「蔵前国技館」がありました。
それも関係しているのかもしれませんね。

係の人に案内され、まずは階段を下りていって、最深部を目指します。


幅6メートルの下水道管。

最深部には大きな下水道管が1本と、幅1メートルぐらいの下水道管が1本、垂直に立っていました。
大きな下水道管は幅約6メートルもあるそうです。
が、普段は細い方の下水管だけでまかなえるのだそうですが、昨日のコミケ後のような突発的な雨の場合など、細い管でまかなえない場合は大きな下水管にも水が流れるそうです。
約2メートルぐらいの浅いところの下水管が、幹線沿いを走る太い下水管にまとめられ、ここ蔵前の水の館でさらに大きな下水管に合流させているのだそうです。


汚水がドロップシャフトしてます。

汚水が下水管を流れている様子も見ることが出来ます。
下水管は垂直になっているため、普通に流すと重力がかかり、長い距離を流そうとすると、水の流れる速度が急激になって、下水管を痛めやすくなってしまいます。
それを防ぐ為に、「ドロップシャフト」という装置を付けて、下水管の中を水が螺旋状に流れるよう工夫しているのだそうです。
一度下水管に沿って水が流れ出すと、あとは遠心力でそのままゆっくりと地面に到達して行くのだそうです。

係員の人がドアの鍵を開けると、ここからさらに地下に降りる階段がありました。


下水道管「浅草橋幹線」。

階段をちょっと下りると、下水道特有の腐臭が漂います。
しかし、思ったよりも臭いはきつくなかったのですが、夏場だった為か虫はかなり多かったです…

地下30メートルの深さを流れる下水道管「浅草橋幹線」。
ここから足立区にある下水処理場に汚水が送られて行くのだそうです。
この下水道管の直径も約6メートル。
ちょっとしたトンネルの大きさです。


汚水排出中。

右手には、先ほどドロップシャフトで流された汚水が浅草橋幹線に注ぎ込んでいる箇所がありました。
こうして日々汚水が集められ、処理場に送られて行くのだそうです。

さすがに長居したいところではないので、見るだけ見て、そそくさと戻りました。

※蔵前水の館
http://www.gesui.metro.tokyo.jp/odekake/s_kuramae.htm
住所:東京都台東区蔵前2-1-8
TEL:03-5820-4345
scale:25000 35/41/55.784,139/47/43.568


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