上田城跡

上田城跡の真田神社などをぶらぶらと見た後は、再び門に戻ります。
上田城の敷地は思ったよりも小さい敷地だったので、ちょっと拍子抜けです。

門のところにあるこの櫓には入場することができるというらしいので、早速覗いてみる事にしました。


真田家の展示物。

2つの櫓の中はちょっとした博物館になっていて、歴代城主の真田氏・仙石氏・松平氏にちなんだものが展示されていました。
こちらにある展示物は珍しく「撮影OK」だったので、つい写真を撮りまくり。

ちなみに写真は、真田の六連銭(六文銭)の旗印と、真田信之の妻・小松殿(本多忠勝の娘)が使用したと伝えられる輿が展示されていました。
この小松殿は第二次上田合戦の際に、真田昌幸・信繁親子が沼田城(群馬県沼田市)に立ち寄った際、「孫の顔が見たい」と所望したところ、「敵味方となった以上、義父といえども城に入れるわけにはいかない」と拒絶したこと、そしてその夜、野営している昌幸・信繁親子のもとに小松殿が孫を連れて現れたというエピソードがあります。

他にも真田氏の系譜や上田城の模型などが展示されていて、地元のボランティアの方がいろいろと説明してくれました。
が、関が原の際の上田合戦ですら歴史の教科書にもそんなに載る事はないので、あかり姉さんにとっては( ゚д゚)ポカーンとした感じでした。

唖然真田氏に興味がないとこんなものなのか…


上田市立博物館。

さて、上田城址公園の敷地内には上田市立博物館、山本鼎記念館などもあります。
これらの博物館・記念館は上田城の櫓の入場券(250円)と共通になっていて、歴史に興味がある方はそのまま見て行くことが出来ます。

上田市立博物館は上田市にまつわるもの…特に真田氏にまつわるものが多数展示されています。
肖像画や鎧、またそれを入れるための箱など、いろいろなものが展示されていました。
真田昌幸着用具足とか…やっぱりすごいですね!

そのまま眺めながら進んで行くと、異彩を放つものがひとつ。
それは、仙石秀久の具足でした。

唖然仙石秀久って小諸の人じゃなかったっけ…?

どうやら、江戸時代前期に仙石秀久の子・仙石忠政が小諸藩から上田藩に移封された際、父・秀久の鎧も持ってきたのかもしれません。
今日はこれから小諸にも行ってみようかと思っていたところだったので、なんだか出鼻をくじかれたというか拍子抜けしてしまった感じです。

博物館には他にも松平氏のものもいろいろとありましたが…最後の方に「上田騒動」特集がありまして…
実は上田騒動以外にも数多くの一揆が江戸時代にはあったそうです。

唖然どんだけ一揆起こしてるんだよ…

トップが悪いわけではなく役人が悪いのだろうけど、なんというか…すさまじいです。


真田幸村像。

ところで、真田幸村(信繁)というと、大阪城でも見た鹿の角がついた兜が知られていますが、それを「せんとくんみたい」だと揶揄していたあかり姉さんが初めてここで「元ネタ」を知ったようで…かなり驚いていました。


長野県立上田高校。

上田駅までの帰り道に、ものすごい門を見つけたので写真に撮ってみました。
調べてみると、長野県立上田高校の正門だそうで、これは元々上田藩の藩主館跡の正門をそのまま残しているのだとか。
ほえー。

時計は12時半を過ぎ、さすがにお腹も空いてきました。
とりあえず上田駅に戻って、昼食を食べることにしましょう…

※上田市立博物館
http://museum.umic.ueda.nagano.jp/hakubutsukan/
住所:長野県上田市二の丸3-3
TEL:0268-22-1274
scale:25000 36/24/2.196,138/14/58.559


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