長野県上田市。
ここは戦国時代に真田氏が居城を構えたことから、真田氏の家紋・六連銭(六文銭)をいたるところで見かけます。
観光案内所や看板はもちろん、交差点の看板・地名票にまで六連銭が描かれているのにはやや抵抗も感じましたが…

突然ぶらりと寄りたくなったのは、最近小田原城松江城に行ったりして城めぐりが多くなってきたこともありますが、ちょうど「やる夫が徳川家康になるようです」で真田十勇士や第二次上田合戦のあたりがネタにされていたということもあります…


雨もぱらついてきたのでバスに乗って上田城に行こうと思ったら、バスの本数が殆どなくびっくり。
観光案内所で聞いたら、「歩いて10分も掛からないところにあるので歩いたほうが早いですよ」とのこと。

…というワケで、歩いて上田城に向かうことにしました。


上田城跡

一般的に「上田城」と呼ばれているものは、現在ではこの東虎口にある門と櫓のみ。
こちらは一応本物の櫓ではあるものの、明治時代の廃藩置県によって民間に払い下げられ、一旦解体されたものを再度組み立てたものなのだそう。
門に到っては当時の図面をもとに再建されたものなのだそうです。
それでも、真田石は健在で、これの前で写真を撮っている人が多数いました。

天守閣も現在では残っていないため、正しくは「上田城跡」と書くのが正しいのだとか。
それでも、この門と櫓だけでも「好きな城ベスト10」の1位にランクインするほどの人気なのだそうで、真田氏の人気が窺い知れます。


真田十勇士。

上田城といえば真田氏、とくに有名なのは真田昌幸、真田信繁親子です。
しかしながら、真田信繁というと「真田十勇士」のイメージがあるようで、上田市のいろいろな資料を見ても「真田幸村」と表記されたものがほとんどでした。
さらに言うなら、「真田十勇士」も実在したかについてはやや疑問視されていますが…

唖然知名度的に考えると仕方ないのか…


観光地にはつきものの顔出しパネルには「真田幸村」と「真田十勇士」が描かれたものがありました。


真田神社。

上田城の門をくぐると、本丸跡があり、本丸があったところには「真田神社」と呼ばれる神社がありました。
この真田神社、実は真田氏だけではなく、後に上田城主となる仙石氏や松平氏も祀られているそうですが…実質真田氏の神社になっている感じです。
じっくりと見ると、仙石氏の家紋や松平氏の家紋も見当たりました。
ちなみに仙石氏の家紋は「永楽銭」なので、六文銭と一緒にあるとちょっと違和感があります。


知恵の輪くぐり。

真田神社の境内には、いろいろなものがありました。
まずは…「知恵の輪くぐり」と呼ばれる、くぐると頭が良くなるといわれる穴です。
神社に行くと、たまに「8の字くぐり」など、くぐるとご利益があるものがありますが、これもその一種でしょうか。

六文銭の家紋にちなんで、くぐれる場所が3箇所もあったのが印象的でした。


真田井戸。

真田神社の裏手には「真田井戸」と呼ばれる井戸があります。
この井戸は実は普通の井戸に見せかけておいて、実は上田城外・太郎山の麓まで抜け穴が通じているという、非常脱出口の伝説があるそうです。


上田城の西櫓。

上田城跡唯一ともいえる、江戸時代から何も変わっていない建物が、この西櫓です。
こちらは真田氏ではなく仙石氏が建築したものですが、昔の姿を今に残しています。

真田神社の観光客は、思っていたよりも女性、しかも若い女性が多くてびっくりしました。
やはり真田幸村目当てなのでしょうか…?とか思ってしまいます。


樽の茶室「亀庵」。

雨が降っていたため近づくことは出来ませんでしたが、真田神社には「酒樽茶室」と呼ばれる茶室がありました。
この茶室は「亀庵」と書かれているようで、円形の酒樽に入っての茶室はなんとも趣のある感じで面白いですね。


さて、入り口にあったあの門と櫓の中を見学できるということなので、こちらを見てみることにしました。

※上田城跡公園
http://www.city.ueda.nagano.jp/hp/ht/koen/20050222110926630.html
住所:長野県上田市二の丸6263イ
scale:25000 36/24/3.452,138/14/51.446


◆ぶらり長野の旅
ぶらり長野の旅【目次】



※ 当サイトの各種サービスをその利用規約等で定める範囲内でご利用いただく場合や、著作権者の許諾なく著作物を利用することが法的に認められる場合を除き、無断で複製、公衆送信、翻案、配布等の利用をすることはできません。また、利用が認められる場合でも、著作者の意に反した変更、削除はできません。記事を要約して利用することも、原則として著作権者の許諾が必要です。
※ 当サイトの情報は執筆当時の情報を元にしているため、現在の内容とは異なる場合があります。