君ヶ浜駅。

君ヶ浜駅で電車を降りたとき、あたりは真っ暗でした。
この駅から君ヶ浜までは徒歩数分でたどり着けます。
とりあえずおいら達だけだろうか…と思っていたら、駅にはテントが張られ、仮設トイレがあり初日の出を見る人のための拠点地にもなっていました。
せっかくなので、ここでしばらく休んでいると、銚子電鉄サポーターズの方が初心者のために君ヶ浜までのルートや初日の出の予想時刻などを案内したりしていました。
道順などは昨年夏に銚子を訪れているのでわかっていたおいら達でしたが、日の出の時刻の情報は調べてこなかったのでありがたいものでした。


初日の出の予想時刻は6:40頃。
あと1時間以上もあるのでしばらくここで休んでいようかとも思いましたが、せっかくならばいい場所を取ろうと早めに君ヶ浜まで行くことにしました。

君ヶ浜までの道は電灯もなく真っ暗な道が続きます。
しかし、道に沿ってかすかに光る物体が…。
よく祭りなどで売られている、蛍光ライトが道沿いに吊されていて、道がわかるようになっていました。
たぶん銚子市民か銚子電鉄サポーターズの方が設置したのでしょうか。
まぶしい光ではありませんが、その心遣いはありがたい限りです。

君ヶ浜に着いてみると、道路には車がたくさん停車していて、車の中から初日の出を見ようという人がたくさんいました。
しかし、君ヶ浜には車は乗り入れられないのでほとんど誰もおらず、おいら達は良さげなポイントを見つけてそこで三脚を設置して撮影確認を行っていました。


君ヶ浜から犬吠埼灯台を見る。

写真は5:30頃の君ヶ浜から見た犬吠埼灯台です。
若干明るめなのは露光時間30秒と長めにシャッターを開けていたからでしょうか。
正直のところほとんど光もなく、一眼レフで三脚がないと真っ暗でしょう。

海からの風は思っていたよりも強く、がっちがちに防寒装備をしたとおもっていたけれどもそれでも寒く感じます。
あかり姉さんにいたっては「いざというときのために買った」というフルフェイスのマスクも着用。
端から見るともう怪しい人にしか見えない格好ですが、それでも寒さをこらえるなら背に腹はかえられません。


そろそろ明けてきました。

地元の人が6時頃から徐々に君ヶ浜に集まってきました。
正攻法で初日の出を狙っていたおいら達とは異なり、千葉の若者は本当にフリーダムで…
カメラをセットしている前に平気で立っているわ、海に入って寒いと叫びまくるわ、服を脱いで男度をアピールするわ、しまいにゃ喧嘩を始めるわとやりたい放題。
さらに喫煙率も高かったので不快な気持ちにさせられます。

唖然ああ、民度が低いわ…

あんまり悪いことは書きたくないけど、そんなことをやられるとあまりいいものではありません。
いい場所を取っていたのですが、とりあえず若者連中が固まる場所からちょっと離れて別の場所に陣取ることにしました。

唖然写真家の人は大変だな…

つくづくそう感じざるを得ません。
そしてついに、そのときはやってきました。


初日の出!

銚子の天気は快晴ですが、海の向こうはどうやら曇っていたため、日は昇っていても雲が遮って初日の出が見えてくれません。
今回は残念ながら水平線から上がる太陽の初日の出は見ることは出来ませんでしたが、その雲から太陽が顔を覗かせたとき、辺りにはどよめきと拍手が鳴り響きました。
そしてカメラのシャッターが一斉に切られます。
初日の出を見るため待っていた時間は長かったけれども、いざ見てしまうと何も感想が出てこないですね。
ただただ感動でした。


初日の出!

しばらく初日の出を撮っていると、初日の出をバックに記念撮影を撮る人をちらほらと見かけます。
フラッシュを炊かないと逆光で真っ黒なのになぁ、と思いつつも写真を撮っているのですが、砂浜部分にまで人が入ってきてなかなか人が入らない日の出の写真がうまくゆきません。
また、銚子ということで犬吠埼灯台と初日の出の構図もあるかと思いましたが、どうやらおいらが選んだスポットではその構図は難しいようで、また別の場所から撮る必要があったようです。
それでも綺麗な太陽を撮ることができてよかったです。
いい年賀状用素材になりそうな気がします。


だいたいあってる。

ちなみに、君ヶ浜には「初日の出」が出る場所を示したモニュメントがあります。
正確な場所ではありませんでしたが、だいたいまっすぐの方向からの初日の出が上がってきていました。
このようなモニュメントがあるということは昔から初日の出のスポットとして有名だったんだなぁ、と思う反面、銚子だからそこまで人が来ないかと思っていた自分の読みの甘さがありました…

◆2010年初日の出・銚子の旅
2010年初日の出・銚子の旅【目次】



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