押上駅から青砥駅までを結ぶ京成押上線。
かつては京成本線と比べて重要度が低い路線だったそうですが、現在では羽田空港と成田空港を結ぶ重要な路線の一部になっています。
そのため、電車の本数も増え、踏切では「開かずの踏切」になることも少なくありません。

さすがにそれはよろしくない、ということで数年前から京成押上線の高架化が進められているのですが、工事作業中の箇所では仕切り壁にこのようなギャラリーができていました。


京成押上線なつかしの風景。

「京成押上線なつかしの風景」と題された古い写真を工事中の仕切り壁に印刷をして、誰でも自由に見ることが出来るようになっています。
場所は京成曳舟駅からすぐ近く。
来週、新しいイトーヨーカドーが出来る場所あたりです。

最初の写真は地上駅時代の押上駅。
かつては都電の電停が現在のみずほ銀行前あたりにあり、京成線と都電との乗換駅でもあったそうです。


京成押上線なつかしの風景。

押上駅が地下化されたのは都営1号線(都営浅草線)が押上駅まで延伸されたことにより、京成押上線に乗り入れをすることが決定してからだそうです。
現在は地下になっているので、地上ではどこからどこまで、という感覚はつかみにくいですが、写真だけでみると当時の駅舎は結構広かったんだなぁ、と思わされます。


京成押上線なつかしの風景。

押上2丁目からちょっと行った辺り…現在は高架化されているあたりに昔は請地駅という駅がありました。
京成線と東武線の路線が接近していることから乗換駅用に設けられましたが、京成押上駅・東武浅草駅(現業平橋駅)と駅間が近すぎるため結局廃止されてしまったそうです。


京成押上線なつかしの風景。

東武亀戸線から押上方面を見た写真だそうです。
東武亀戸線はかつては亀戸駅から国鉄総武線両国駅まで乗り入れていたとか。
今では完全に線路は切り離されていますが、両国駅の3番線ホームから伊勢崎・日光方面まで伸びていた時代もあったそうです。


京成押上線なつかしの電車。

続いては「京成押上線なつかしの電車」のコーナー。
かつて京成電鉄では「青電色」と呼ばれる塗装を採用しており、クハ2100をはじめとしていろいろな車両でこの塗装が採用されたそうです。


京成押上線なつかしの電車。

こちらは初代スカイライナー。
今年7月に青い新スカイライナー新AE形が営業開始をして話題を集めましたが、初代のスカイライナーはこのような車両だったそうです。
現在では宗吾車両基地で静態保存されているらしいので機会があったら見に行きたいですね。


京成押上線なつかしの電車。

他にも京成ファイアーオレンジ色の車両の紹介も。
先日京成千葉線で見たファイアーオレンジ色の車両はこれの復刻塗装バージョンだったようですね。

街の工事現場で鉄道の歴史が見れるのは嬉しいですね。
これを見ていると、そういえば京成電鉄も鉄道博物館のような施設があればいいのに…と思った今日この頃でありました。



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