黒部ダム駅に到着すると、今まで暑かったのに一気にひんやりします。
標高1,470mという高さということもありますが、それ以上にトンネル内ということもあるような気がします。
しかしたくさんの観光客の熱気によって、なんだかんだで丁度良い気温でした。

黒部ダム駅を出るとまず左右に2つの分かれ道があります。
1つ目は直接黒部ダムを行くことが出来るルート、もう1つは山の上にある展望台から黒部ダムを眺めることが出来るルートです。
どちらに行こうか迷っていたら、後続のツアー団体がみな黒部ダム方面に向かっていったので、混雑を避けるべく展望台に行くことにしました。


黒部ダム駅から展望台へ。

黒部ダム駅から展望台へ向かうときは約300段の階段を登る必要があります。
洞窟内の階段ということで、土合駅筒石駅を彷彿とさせられます。
とはいえ上り階段を選ぶ人はあまり多くなかったようなので、空いているのは幸いでした。


破砕帯の水、飲めます。

ある程度登ったところに小さな休憩所があり、水飲み場がありました。
この水飲み場で湧き出している水は関電トンネルの工事の際大きな障害となった破砕帯の中を通る水とのことで…
記念に飲む人やペットボトルで持ち帰ろうとする人出たくさんでした。
水は硬度が低く飲みやすい水で、しかも冷たくとても美味しいです。


絵はがきのような黒部ダム。

展望台までやってきました。
そこからの黒部ダムの眺めは…まさに圧巻です!

唖然なにこれ、絵はがきのようじゃないか…

今日はとてもいい天気で、まさに最高の天気。
写真で撮った景色もまさに絵はがきのようでとてもいい日に来ることが出来ました。

展望台の上には休憩所や土産物屋、そして記念撮影のサービスを行っている店もありました。
観光地でもあまり記念撮影の写真は撮らないおいらではありますが、こんな天気の日に訪れることはそうそうないのでつい記念撮影をお願いしたりとおのぼりさんモードです。
たぶん今年の年賀状はこれで決まりだね、なんてあかり姉さんと話していました。


虹も出てる。

展望台からは山の斜面に沿って作られている階段を歩いて黒部ダムまで行くことが出来ます。
途中にいくつかの撮影用の場所が用意されていて、下りながら写真を撮れるようになっていました。

今日は良い天気なのでダムからの観光放水に虹が架かってとても綺麗。
このままダムを眺めているだけでも幸せになりそうな、そんな光景でした。


黒部ダムレストハウス。

階段で下まで下りると黒部ダムと黒部ダムレストハウスがあります。
ちなみに関電トンネルトロリーバスの黒部ダム駅からもすぐのアクセスで、先程の分岐で黒部ダム方面に向かうとこちらに出てくるようですね。

中は3階建ての建物で、1階は売店、2階は食堂、3階は黒部ダム建設に関する資料や映像を見ることが出来るスペースになっていました。
時間はまだ10時頃で空いていたので、じっくり見て回ることやゆっくり食事を取ることができました。


黒部ダム裏側。

黒部ダムといえばダムの高さ(堤高)が186mと日本一大きなダムとして知られています。
アーチ式コンクリートダムで放水が見られる正面からの景色は有名ですが、裏から見る景色はなかなかないので反対側から見るとびっくりでした。
青緑色をした黒部湖を眺めながら感慨にふけりたくなります。


黒部ダムの上から。

黒部ダムの上は徒歩で歩くことが出来、こちらを渡って立山方面に向かうケーブルカー乗り場に向かうことが出来ます。
黒部ダム上からの眺めも良く、黒部峡谷を一望したり、黒部湖をじっくりと眺めたり。
まさに眼福でした。

ふと、先程までいた展望台の方を見てみると…

唖然うわ、展望台に人が一杯だ!!!

時間は既に11時。
観光客が次から次から訪れるため、12時ぐらいには一度観光客の量はピークになってしまうでしょう。
先程の扇沢駅の混雑が30分ごとに行われ、同様の人数が殺到すると考えると、これからの行程に支障が出てきてしまいます。
時間も11時過ぎになったことだし、黒部ダム観光も切り上げやや早足で動くことにしました。


間近で放水を見る。

とはいえ黒部ダムの中心点からダムの観光放水を見ておかないといけません!
黒部ダムの手すりは結構低いので、下手に身を投げ出すと落ちてしまいそう。
そのためカメラだけを伸ばして恐る恐る撮影していました。

それにしてもよくぞこんなところにこんな巨大建築物を作ったものかと思うと、本当にすごいですね。
子供の頃に来ていたかどうか記憶にはないけれど、大人になってからすごさがわかる…
そんな場所だと思います。

◆初秋の黒部ダム観光の旅
初秋の黒部ダム観光の旅【目次】



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