群馬県最北端の鉄道駅、土合駅。
この駅の大きな特徴は長岡方面に行く下りホームは谷川岳を抜ける長大な新清水トンネル内にある駅で、ホームから地上出口までは462段もあり、外に出るまで約10分は掛かるとも言われる駅です。
駅の外にはバス停とドライブインぐらいしかなく、また平日だと1日5往復しか電車が停車しない秘境駅としても知られています。
冬と夏、過去2度来てもそこまで観光客はおらず秘境駅の様相でしたが、秋はどうやら違うようで…


土合駅で下車する学生たち。

唖然なんということでしょう!

土合駅で降りる中学生の団体や観光客団体で土合駅がごった返していました。
さらに、10時前にもかかわらず土合駅から長岡行きの電車に乗車しようとする人もちらほら。
紅葉シーズンなので多少は人がいるだろうとは思っていましたが、おいらの予想を超える人の量でただただびっくりです。


まさに人大杉。

地下深くの駅なので、人の声がよく響きます。
そして中学生がわいわいがやがやと喋っているとかなり賑やかで、いつも来ている土合駅とは全くイメージが違うものでした。
時間はあるので、とりあえず団体が登ってしまうまでおいら達は地下ホームにとどまることにしました。


現在の土合駅地下ホーム。

土合駅の地下ホームは一昨年工事があり、2線あった線路の1線を潰し、ホームが若干拡張されていました。
とはいえ旧線路上に出島のような出っ張りを作った形での拡張なので、見栄えとしては少々残念です。
2008年冬に行ったときは2線あったころの姿、2008年夏に行ったときには工事が始まった頃の姿が見ることができますので、よかったらご覧下さい。


土合駅駅名標。

また土合駅の駅名標はこれまでトンネルの壁に貼られていたのですが、リニューアル後はホームに立てられる形に移動していました。
そのせいか駅名標前で記念撮影をする人も多く見かけました。
とはいえここはトンネル内なので、一眼レフカメラではないとまともに撮れないのは相変わらず。
おいらの好みで若干明るめで撮っていますが、実際には薄暗い感じのホームです。


現在の土合駅地下ホーム。

かつては長編成の特急列車も停車できるよう、非常に広いホームでしたが現在は一部を閉鎖してしまっていました。
臨時快速の一村一山号が停車したりはするけれど、今では寝台特急あけぼのぐらいしか特急列車も通過しない上越線のため、長大なホームも不要になってしまったのかもしれません。
わざわざ線路を潰したりホームを閉鎖したりするのは勿体ないとは思うけれど、線路に分岐器があるだけで税金がかかるらしく、そのせいでJRをはじめいろいろな鉄道会社で分岐器を外すため列車交換可能駅の線路を剥がしてしまったりすることが特にここ最近いろんなところで見かけます。
そのせいで駅のホームが残念な景観になっていることも少なくなく、非常に残念な流れにも感じてしまいます。

唖然不景気っていやだねぇ…


モグラ駅看板。

しばらくホームで待機しつつ写真を撮っていると、団体も去りだいぶ静かになってきました。
それでもおいら達と同様に土合駅を目的にやってきたと思われる人もちらほら。
だいたい20人ぐらいが土合駅のホームにいたと思われます。
それでもかなり多い人数ですが、先ほどまでと比べるとだいぶ少なくなったような感じです。


やはり長大な階段。

地下ホームを堪能したので階段を登ってゆくと、年なのか日頃の運動不足のせいなのか息も切れてヘトヘトに…。もしかしたらひんやりとした湿度の高い空気が流れているからかもしれませんが日頃の体力不足を痛感します。
途中で記念撮影をする人も多く、楽しみながら階段を登る人が多い感じでした。
土合駅は昨今の鉄道ブームのせいか一般にも知られるようになったのか、階段を登っていると階段のこととかモグラ駅と呼ばれていることなどあちこちで色々な声が聞こえて来ます。
秘境駅ブームなのか単に紅葉の季節だからかはわかりませんが、気がついたら土合駅も有名になったのかもしれませんね!

秘境駅の雰囲気は味わえなかったけれど、それでも土合駅を十分に堪能できました!

◆秋の水上温泉旅行
秋の水上温泉旅行【目次】


◆関連日記
土合・湯檜曽・水上 ~トンネルと雪と温泉と~【土合駅下りホーム篇】
鉄道トンネル堪能の旅【土合駅地下篇】



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