東京港トンネルウォーキングツアー。
プロジェクターを使っての説明会が終わったところで再びウォーキングを再開します。


最深部にて。

東京港トンネルは海底部はわりと水平に掘られていますが、地上に向かう方向のトンネルはわりと急な角度で延びているので驚きます。
でも実際にはそんな勾配ではないそうですが、それでも視覚的にはかなり急坂に見えるのでびっくりします。


トラック用ターンテーブル。

トンネル内にはこんなターンテーブル状のものがありました。
これはなにかというと、トラックなどをUターンさせるための土台だそうでして、狭いトンネル内で安全にトラックを転回させるための機械です。
鉄道の転車台は見たことがありますが、トラックなど重機用の転車台は初めて見たのでびっくりです。


トンネルの壁生成に使用するマシン。

こちらはトンネルの壁を仕上げるために使用するマシンだとか。
大きすぎてなんだか格好いい感じの重機で、見ていてわくわくします。
さすがにこの重機には立入禁止でしたが、この上からの景色だとかなり壮観な景色になりそうな気がします。


まだ未舗装のため鉄骨がむき出しのトンネル部分。

シールド工法でトンネルを掘っても、実際には強度を高めるためさらに補強しています。
そのため、シールドトンネルの内側に鉄骨を張り巡らせ、先ほどの重機でコンクリートで固め仕上げます。
鉄骨むき出しになっている部分もこれはこれで格好いい景色になっていて、なんとも異次元のような、そんな印象を受けます。


出口付近では鉄骨すら未舗装。

そしてもうすぐ出口、というところでは鉄骨すらまだ組み立ててなく、シールドトンネルで掘った後、コンクリートパーツで組んだ時の状態になっていました。
シールドマシンの後ろにある重機を使って組み立てるため、重機が持ちやすいよう専用の穴が開いたコンクリートを組み立てて作るトンネルの基礎壁。
この隙間にコンクリートを流し込み、固まったところで鉄骨を張り、さらにコンクリートで固めるという補強を行い、さらに仕上げをするという、安全のために幾多もの補強を行っていました。


ようやく出口。

トンネル内をずっと歩いてきたのに意外と疲れがなくなんだか歩き足りないぐらいでしたが、ついに出口が来てしまいました。
トンネルの出口では何やら「注意してください」という指示に従い、梯子を下りることになったのですが、なぜ梯子なんだろう、そう思っていると…


トンネルの下に避難用経路が。

唖然これが、避難経路か!!

今まで歩いてきたトンネルの下に、さらに空間があって避難路がありました。
避難路があることは知っていましたが、こちらもコンクリートで固められた道がしっかりとできているよう。
ただ、こちらは今回見学の対象外になっていました。


ここも通ってみたかった。

とはいえこっちはこっちで歩いてみたかったなぁ…
緊急避難時に使われるという避難路ですが、これが実際に使われることは訓練やメンテナンスの時だけであってほしいものですね。


とても大きなトンネル。

何故出口でこんなに深くなっているのかというと、シールドマシンは円形に掘るので、実際には道路としては使わない部分まで、わりと深くまで掘っています。
そのため立坑も深くなっているのですが、そうでないと出てきたシールドマシンを解体することが難しいということもあります。
こちらも避難所を作ったうえで改めてコンクリート等で埋め立て、道路にしてゆくようです。


首都高の台場側に到着。

こうして東京港ウォーキングツアーは無事トンネルを渡りきり、台場側の首都高に到達しました。
近くにはフジテレビや船の科学館などが見える一帯で、潮風公園あたりに出たようですね。


向こう側から歩いてきたんだね。

向こう側に見える首都高の換気塔。
先ほどいたところがあそこの近くで、そこからトンネルで海を渡ったんだなぁ…
やっぱりトンネルってすごいなぁ…と改めて実感しました。

◆東京港トンネルウォーキングツアーに参加してきた
東京港トンネルウォーキングツアーに参加してきた【目次】



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