東京港トンネルを歩いていると、やっぱり気になるのがこの建物です。


首都高の謎の建物に入ります。

首都高湾岸線の東京港トンネル入口にある謎の建物。
今回のツアーではなんとこの建物の中にも入ります!!


13号地換気所。

この建物の名前は実は「換気所」。
お台場13号地にあるため「13号地換気所」という名前が付けられています。

唖然13号というと…パトレイバーに出てきたっけ…

お台場を舞台とする漫画・アニメの機動警察パトレイバーで登場した13号とは「廃棄物13号」。
とか全然違うことを考えてしまっていました。


東京港海底トンネルの説明。

この13号地換気所に入る前に、まず首都高速道路株式会社の担当者による東京港トンネルについての説明がありました。
首都高湾岸線の東京港トンネルができた頃はお台場はほぼ何もない状態で、当時の航空写真を見てもこの通り原っぱでした。
そのため、レインボーブリッジができる前のお台場のランドマークとして、東京港トンネルの換気塔は目立つものにしよう、というワケでこんなデザインになったのだそうです。
今でいうところの「海ほたる」のような感じだったのかもしれません。

ちなみにレインボーブリッジも今年で完成20周年だとか…
お台場ってここ10数年でいろいろと開発したんだなぁ、と改めて感じます。


中には巨大な吸気口が。

13号地換気所の中に入ってみると、派手な外見とは打って変わって中は吸気口と排気口があるだけ。
しかもかなり大きな吸気口が3基そびえ立っていました。
実際には別室にもう3基あり、計6基の吸気口があるとのことです。


黄色いのは排気口。

また、黄色いものは排気口だそうです。
こちらは3基あり、吸気口に比べると少ないです。

これらの役割は、トンネル内に排気が貯まることでの視界不良および有毒ガスの充満を防ぐこと。
この吸排気口は現在も使用されているそうですが、昔に比べると排ガスが出にくい車種が増えたため停止している時もあるとのことで、エコカーやハイブリッドカーの環境への配慮って実は効果があるのかも…と感じます。
これから地下トンネルが増えてくると、余計にエコカーの重要度が高まってくるのでしょうか。


そして大量の消火器。

そして有事の場合に備えての大量の消火器が置かれていました。
さまざまな種類の、いろんな会社の消火器が並んでいて圧巻でした。


訓練用消防設備。

また、せっかくなので首都高内で設置されている消火器BOXの使い方の講習がありました。
普段は触ることもない消火設備ですが、せっかくなのでこの機会に触ることができました。


中はこうなってる。

中には通常の粉状の消火器と、ホースを10mまで延ばすことができるホースを完備。
このホースからは約10分間の薬品入り噴射と、約30分間の水道水の噴射ができるよう設計されているそうです。
実際に持ってみると、思っていたよりも重いですが、持てない重さというほどではありません。


非常電話はこんな感じ。

そして個人的に中身をずっと見たかった、高速道路の非常電話はこんな感じになっていました。
さすがにこちらは旧タイプで、現在は新しいタイプになっているそうですが、受話器を上げると緊急連絡先に直通するという仕組みは同じようです。

お台場の謎の建物の秘密、そして非常電話など高速道路の設備の秘密を学ぶことができて楽しいひと時でした。
トンネルウォーキングだけでなくなんだか盛りだくさんでした!

◆東京港トンネルウォーキングツアーに参加してきた
東京港トンネルウォーキングツアーに参加してきた【目次】



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