有楽町駅付近の火災のせいでいろいろとごたごたがありましたが、ようやく熱海駅に到着しました。
熱海駅から西側の東海道線はJR東海が管理している路線のため、これまでのゴタゴタとは会社が違うため一応切り離して考えることができます。
ここからが、いわゆる「たのしい静岡の旅」の始まりです。

本当ならすぐに電車に乗らず、少々熱海を観光してから電車に乗ろうとも考えていたのですが、東海道新幹線がまだ再開をしていない状態のために改札は払い戻し希望だったり青春18きっぷユーザーでごった返していてすぐに外に出るのはほぼ不可能…
そのためさっさと電車に乗ってしまうことにしました。


静岡駅行き電車。

熱海駅は乗換客がたくさんで大変。
特に今日は帰省客に加えて東海道新幹線に乗る予定だったけれど各駅停車に切り替えた人も少なくないのではないでしょうか。
そのため通常よりも明らかに人が多く、11時台にも関わらず首都圏の朝ラッシュ並の混雑になっていました。

こんな状態で立っているのはしんどすぎるため、絶対に始発電車に乗るべく列に並びます。
熱海駅から静岡駅まで向かう電車は5両でロングシート。
JR東日本区間では15両の電車で熱海駅までやってきたため、これは大変な車両減少です。
この過酷さゆえに「たのしい静岡の旅」と言われるのも仕方ありません。
今回は幸いにも、先に沼津行きの電車が来たのでそれを見送った結果、無事座ることができました。

しばらく待っていると車内は寿司詰め状態に…。
そんな状態で発車したものだから、もはや景色を味わうことも難しく、ただロングシート車両に乗るだけです。
今回失敗したのは後ろを向いて富士山を見るのはなんだかなぁ、と思って海側の座席を選んだこと。
そのため人が多すぎて外の景色が見れない、という状態になってしまいました。


興津駅で途中下車。

途中、興津駅で乗換をしました。
興津駅は当駅始発の浜松駅行きの電車がある駅なので、ここから乗れば浜松駅まで確実に座れます。
もちろんこの情報を知っている人は多いので、当然座席の争奪戦になるかと思いきや、意外と空いていました。
しかし興津駅始発の電車は3両編成のロングシート。先ほどの5両よりも少ない編成のため、間違いなく大変なことになります。

興津駅を過ぎると、静岡、島田、掛川と大きな駅がいくつも現れます。
そこから乗車した人はもはや座れない状態に…
しかし興津駅の唯一の弱点は、駅周辺にはコンビニを含めた食べ物を購入できる店がないこと。
駅前にあるのは洋菓子店の不二家だけで、ただの乗換駅という印象が濃くなっているのが残念です。


ここから3両編成。

興津駅では難なく座れたけど、東静岡駅に到着するころにはだいたいの席が埋まってきた感じで、その状態で静岡駅に到着しました。

唖然静岡駅から座れると思った? 残念! 3両満席でした!!

東海道線を利用する人はたいてい大きな駅で降りる人が多いので、再度乗った時にもはや座れない状況になっていることはしばしば。
そういう体験をした観光客も少なくないため、なおのこと「たのしい静岡の旅」の話に尾ひれがついてしまうのかもしれません。

青春18きっぷで静岡県を観光せずただ通る時は、下り(名古屋方面)は興津駅、上り(東京方面)は島田駅から始発電車が出ることを知ってるかどうかで難易度が格段に変わると思われます。
ただ単純に終点だから次の電車、が通用しないのが静岡クオリティなのでしょう。
実際、おいらたちと同様に青春18きっぷに乗って浜松方面に向かっていた、わりと目立った格好のカップルがいたのですが、最初に沼津行きに乗り、次いで静岡行きに乗り、そして浜松行きで再度同じ車両の同じ号車内で見かけてしまい、ちょっとだけ気の毒に感じました。

熱海駅を出て約2時間45分。
ようやく浜松駅に到着しました。


浜松駅での乗換は大変な人の量。

なんとか浜松駅に到着したけれど、ここから豊橋駅行きの乗換はさらにデッドヒート。
3両編成のクロスシートでさらに座席数が少なくなります。
豊橋駅まで行けば新快速もあるのでかなり快適になりますが、ここが最後の難関です。

ここは慌てず1本電車を見送って、次の電車の待機列の先頭で待つことに。
待っている間に、なんだかんだで昼食を食べ損ねていたので駅弁を購入して待ちます。

「たのしい静岡の旅」は予備知識をきちんともって備えていたためか、特にキツいことはなく静岡県を抜けることができました。
確かに時間は掛かったけれど、今はスマホでネットを見たり、持参したノートパソコンで作業をしたり…
混雑して景色が楽しめない時も、意外と寝ずにいられたような気がします。

しかし、一度でも立つことになってしまうとなかなか取り戻せない…
「たのしい静岡の旅」必勝法は慌てず、余裕をもって動かないと評判通りかなりキツいですね。
今回の旅では、正直「たのしい静岡の旅」よりもJR東日本区間のダイヤ乱れによるゴタゴタのほうがキツかったです…。

◆青春18きっぷで京都・滋賀ぶらり旅
青春18きっぷで京都・滋賀ぶらり旅【目次】



※ 当サイトの各種サービスをその利用規約等で定める範囲内でご利用いただく場合や、著作権者の許諾なく著作物を利用することが法的に認められる場合を除き、無断で複製、公衆送信、翻案、配布等の利用をすることはできません。また、利用が認められる場合でも、著作者の意に反した変更、削除はできません。記事を要約して利用することも、原則として著作権者の許諾が必要です。
※ 当サイトの情報は執筆当時の情報を元にしているため、現在の内容とは異なる場合があります。