本日の目的地、道の駅あまるべに到着しました。
かつてここには餘部鉄橋という大きな鉄橋がありましたが、老朽化に伴いコンクリート製の橋に架け替えされることになりました。
99年続いた橋を一部保存し、また餘部鉄橋の歴史を残すということで道の駅が完成、また餘部鉄橋も観光スポットとして活用されているとのこと。
実際のところどうなのっているのか気になったので今回訪れてみました。

道の駅あまるべは2012年にオープンしたばかりの新しい道の駅。
餘部鉄橋がコンクリートの橋に架け替えられた後にオープンしました。
かつては餘部鉄橋下には一滴亭という鉄道資料館だけだったのですが、地元の直売コーナーができて、しかも鳥取豊岡宮津自動車道の余部インターからすぐそこでアクセス良好。
鉄橋しかなかった餘部が本当に様変わりしていて、昔を知っているおいら達からすると本当にびっくりです。
◆関連日記
→さよなら餘部鉄橋の旅【餘部鉄橋篇】
せっかくなのでじっくりと見て回ることにしました。

まず目に付いたのが、かつて使われていた餘部鉄橋の橋桁部分。
「餘部橋りょう」の文字の部分がらそのままカットされて残されていました。
この橋桁の前で記念撮影する人も多いようで、記念撮影をしている人も。
やはりここに来たら撮影したくなります。

道の駅に車を停めて、餘部駅方面に向かいます。
かつて餘部鉄橋の土台や倉庫があったところは現在「空の駅公園」になっていて、一部鉄橋の土台部分だけを残しています。
鉄橋が一部でも残っていることで、当時こんなにも大きな鉄橋があったのだと実感することができます。

餘部駅は山の上にある駅のため、階段や坂道を登って上に向かいます。
この看板は当時のままでしょうか。
エスカレーターやエレベータもなく、ひたすら山の上にある餘部駅を目指します。

途中の景色もまた良い感じ。
一部だけですが餘部鉄橋が残っています。
後ろにあるコンクリート橋ができる前は、赤い鉄橋だけがあってとても立派に見えたのでしょうが、やはり安全性や鉄橋の老朽化もあって橋梁の替え替えをせざるを得なかったのでしょう。
でも、できる限り当時の姿が残っているのはやはり嬉しくなります。

そして上に上がってみると、餘部駅の隣に「空の駅」と名付けられた展望台がありました。
かつての山陰本線の線路をそのまま残して、その上を歩ける遊歩道になっていました。
この線路の上を歩いて「スタンド・バイ・ミー」ごっこをすることがもちろん可能。
ちなみに実際の山陰本線餘部駅は右側の山側にあります。

空の駅からの眺めは最高!
今日は天気にも恵まれ最高です。
鉄橋から、日本海を眺めているだけでもかなり気持ちいいですね。

空の駅よりちょっと山側に位置している、現在の餘部駅。
相変わらず無人駅ですが、麓に道の駅ができたのでだいぶ利用しやすくなったのではないでしょうか。
ベンチには餘部鉄橋の鋼材が使われ、餘部鉄橋の昔を感じさせます。
ちなみに電車は9時台はなく、10時半ぐらいまでないとのこと。
ここで電車の撮影をしたいなぁとも思ったけれど、さすがにそれは欲張り過ぎですね。

餘部駅の空の駅から先に進むと、餘部鉄橋の上を歩ける展望台がありました。
両側に大きな柵がありますが、かつての鉄橋の上を歩けるなんて…
早速歩いてみました。

展望台の終点は柵があり、そのさらに先にはカットされた鉄橋と線路が。
かつてはこのまままっすぐトンネルまで伸びていたと思うとちょっと物悲しくなります。
そういえば下はどうなっているんだろう、と思って見てみると…

ぎゃー!
一部、餘部鉄橋の下が覗ける部分がありましたが、見てみるとやっぱり怖い。
網はわりと細かいですが、物を落としたらどうしよう…とか異様に心配してしまいます。
さて、そろそろ降りようかなと思っていると、警報がなったかと思うとちょうど電車がやってきました。
臨時列車の快速山陰海岸ジオパーク号です。
停車駅は鳥取、岩美、浜坂、餘部、香住、竹野、城崎温泉、豊岡。
無人駅では唯一餘部駅にも停車するようです。
全くチェックしていなかったので本当にラッキー。
大満足で下まで降りました。

ちなみに、道の駅あまるべの隣には現在も「一滴亭」という鉄道記念館があります。
かつて「鉄娘な3姉妹」という漫画で餘部鉄橋が取り上げられた際、作者の松山せいじ先生がこの記念館のノートにイラストを残したのが縁なのか、現在では「鉄娘な3姉妹」と「ゆりてつ」のキャラクターを描いた顔ハメコーナーができていました。
余部橋梁と顔ハメ。
面白い光景ができていました。
余部橋梁が新しくなって、むしろ観光地化した感じの現在の餘部。
思っていた以上に楽しめて良かったです!
◆北近畿ぐるっと一周旅行
→北近畿ぐるっと一周旅行【目次】
◆関連日記
→さよなら餘部鉄橋・鳥取観光の旅【目次】
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