東京から約1時間弱で新前橋駅まで到着し、そこで特急「草津」号と「水上」号が分離します。
ここから「草津」号では車内販売が始まるようで、かつて「水上」号に乗ったときは車内販売がなく苦しみましたが、こちらはそうでもないようです。
渋川駅を過ぎると、辺りはすっかり山岳路線に。
横をずっと吾妻川が併走する、のどかな路線です。

中之条駅を過ぎると、次は川原湯温泉駅に停車します。
この駅で下車予定ですが、その前に見ておきたい樽沢トンネルを見るべく窓側の景色を眺めていました。
樽沢トンネルは、岩島駅~川原湯温泉駅間にある長さ7.2mの「日本一短い鉄道トンネル」。
吾妻渓谷にあるトンネルで、なぜここまで短いトンネルなのかは不明なのだとか。


樽沢トンネル付近。

<クリックすると動画が再生されます>

しばらく車窓を眺めていると、普通のトンネルの後に一瞬トンネルのような感覚が。

唖然これだ! これがトンネルだ!

思わず驚きたくなるような、そんなトンネルでした。


川原湯温泉駅。

樽沢トンネルを過ぎると、しばらくして川原湯温泉駅に到着しました。
ここの駅で降りる人はそういない…と思っていたら、おいら達以外にも結構降りているようでした。

川原湯温泉駅は、吾妻線の中でも唯一の木造駅舎の駅です。
なぜ古い駅舎のままかというと、数年後に吾妻川の下流に完成する予定の「八ッ場ダム」によって、ダム湖の底に沈んでしまう予定の駅なのです。
数年前からダムの建設が始まり、もう数年後には完成する予定とのこと。
そのため、駅前にはほとんど建物はなく、逆にどんどん壊されて寂しい駅前になっていました。

おいらは「葬式鉄」と呼ばれる、廃線になる路線や廃車になる予定の電車を追いかける趣味はないのですが、古い駅舎やその風景が好きなので、この駅前風景は本格的に廃駅騒動が巻き起こる前に記憶に残しておきたい…

次に乗る予定の電車の時刻を確認して約2時間ちょっとの間、川原湯温泉駅周辺を散策してみることにしました。

※川原湯温泉駅
scale:70000 36/33/1.898,138/42/38.398


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