寝台特急あけぼの号。

上野駅から発車するブルートレイン・寝台特急あけぼの号。
この寝台列車は酒田駅や秋田駅などを経由して青森駅まで向かう列車で、石川さゆりの名曲「津軽海峡・冬景色」の歌詞に登場する「上野発の夜行列車」がまさにこの「あけぼの」です。
草津温泉旅行など、朝から上野駅に行くとちょうど13番線ホームに青森駅からのあけぼの号が入線してくるのを見て、以前から気になっていた電車でした。
2010年には新青森駅まで東北新幹線が延伸予定で、延伸すると寝台特急も廃止も含めてどうなるかわからないとも言われていることもあり、時間があるうちに乗っておくことにしました。


レディースゴロンとシート。

寝台特急あけぼの号は24系客車を連結したブルートレインで、サンライズ出雲のように新鮮味はありません。
しかし客車は古さも感じられるもの味わい深い車両で、思っていたよりも綺麗な感じです。
あけぼの号には寝台料金が不要で特急指定席料金のみで乗ることができる「ゴロンとシート」席があり、さらに1号車には「ゴロンとシート」の女性専用車両の「レディースゴロンとシート」というものもあります。
「ゴロンとシート」席は格安のためほぼ満席のようですが、開放B寝台の方は一部空席が残っている感じのよう。
おいらの上の寝台も空いているようだったので、ほっと一安心です。
そのためいろいろと写真を撮ったり、寝台列車なのでペットボトルをいくつか購入したりして、準備しながら発車までの時間を待ちます。


寝台特急あけぼの号。

また、今日牽引する機関車はいつもの赤い機関車(EF81形電気機関車)とは違いややくすんだ色。
型番はEF64-38というようで、珍しいの機関車なのか写真を撮っている人を多く見かけました。
おいらはどちらかというと乗り鉄、駅鉄なので、車両の方はあまり詳しくありません…


寝台特急あけぼの号B寝台。

21:15。定刻どおり電車が出発しました。
酒田駅以北の秋田県、青森県の羽越本線、奥羽本線の区間は今回初めての乗車なので目を覚ました状態で見ていたい…
そう思って高崎に着く前にはもう眠ってしまっていました。
おかげで、最近リニューアルしたという土合駅の地下ホームの存在を完全に忘れていて、車内から見ることはできませんでしたorz


あつみ温泉駅付近。

朝は予定よりも早く、4:15頃に起床。
だいたいその頃には電車はあつみ温泉駅に到着していました。
顔を洗ったり着替えたり…。現在の天気は雨ですが、天気予報によると秋田県、青森県は「晴れのちくもり」のようなので、たぶんこれから晴れるでしょう。
そう思いながら羽越本線から海を見つつのんびりと電車に揺られていたのですが、ところによって雨が降ったりやんだり。
さらには風も強そうです。


秋田駅。

強風の影響で、約10分ほど遅れて秋田駅に到着したようです。
朝7:00頃なので、さすがにお腹も空きました。
秋田駅といえば駅弁の「鰰(はたはた)すめし」が有名です。
車内販売が来たらそれを注文しよう…そう思いつつまったりと過ごします。
確か秋田駅から車内販売が始まるはずなのに、いっこうに車内販売がやってきません。
なぜだろう、と思って携帯電話からネットで調べてみると「2009年3月のダイヤ改正からあけぼの号での車内販売を廃止しました」という記述が。

唖然なんてこった!!

幸いにも寝台特急に乗るということで飲み物は買い置きしておいたけれども、食べ物については秋田駅で買えると思っていたのでノーチェック。
特急いなほに続いてのまさかの兵糧攻めになってしまうとは思いもしませんでした…。

さらに今日は風がかなり強かったようで、秋田駅を過ぎたあたりから強風のため電車がどんどん遅れ、結果的に約40分程度遅れの10:00に弘前駅に到着。
結果的に上野駅から約13時間の長旅になりました…

◆津軽海峡初夏景色
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